アルコール依存症日記 2009久里浜の夏から

久里浜アルコール症センター 東6病棟492期 since2009年9月12日

タグ:離脱症状

jagar

 二日酔いでたまぁ~にブラックアウトしてしまう程度ならまだ引き返せるかもしれません。しかし身体依存の段階まで進んだら、残念ですがこの体質は一生続きます。一度やめて断酒を継続していても何かの拍子に再開してしまえば、またお酒がないといられない生活が始まってしまうのです。
 身体依存が出ている人がアルコール依存症を克服する場合には、何があっても飲まないということを心に誓い、断酒に取り組まねばなりませぬ。

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ai

 自分のことを振り返って考えてみると、毎日飲まずに居れなくなったのは25歳頃かな。実際に強い依存が形成され始めたのは35歳を過ぎてからだと思います。
 その後、飲み過ぎでへろへろになって連続飲酒、倒れるまで飲んで総合病院の内科に入院を繰り返しました。そこの院長が知り合いだった為、久里浜病院に行くことを進めてくれて、専門医療に繋がって断酒を決意したのが49歳。この間、約30年ものあいだはほとんど酒を断ったことがありませんでした。
 30代後半頃からの約10年間は、酒が切れると強い離脱症状が現れる身体依存が顕著になってきていました。それを考慮すると僕の場合、少なくとも10年間は酒を断たなければ、アルコールに囚われていた脳の働きが健全化しないのではと思うことがあります、それは、ときたま強い怒りが心の中に出現することがあるからです。
 その怒りは外に表出することは、けしてありませんが種火のように脳の片隅で疼いている感があります。それが消えるとき、アルコール依存症の緩解と言えるのかもしれません、あと3年です。 
 御免なさい。

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sp

 アルコール依存症は少しずつ進行します、身体症状が出てくると、お酒の飲み方が変わってきます、そしてアルコールの離脱症状を避けるために、いつも決まった時間になると決まった量のお酒を飲まないと気が済まなくなるわけ。だんだんと頭からお酒の事が離れなくなってこびり付いてしまいます。連続飲酒発作と呼ぶのだけれど、これくらいの飲酒習慣の人は世の中にたくさんいますから。その人達がグレーゾーンの酒のみで、人口の0.7%が明らかなアルコール依存症だといわれています、約200万人ね。
 勤めをしている人など、休日は朝からお酒を飲んでいるという人も多いのではないかしら。連続飲酒発作は、徐々にエスカレートしていき何も食べず着替えや入浴もせず、ひたすら酒を飲み続けるようになります。
 しばらくしたら体がお酒を受け付けない状態になる。しばらく断酒の状態が続いて、アルコール離脱症状に苦しんだ後、再び連続飲酒発作に陥るような状態を山形飲酒サイクルといいます。さすがにこの状態になると、社会生活に大きな影響が出てきてしまうし、身体にも厳しい状態になります。
 仕事をしているから、さすがにここまではいかないと思っているかもしれないけど、お盆休みのはずが、そのまま会社に行けなくなったって言うことも、結構ある話なんですよ。

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