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 自分の飲み方はやばいなと思い始めたときがありました。例えば、飲みまくった次の日、知らない場所で目を覚ますことが増えるとか。起きたら身に覚えのないケガをしているとか。そういうことが続くと、自分の飲み方はやばいんじゃないかと思うわけです。でも、そこからさらに飲んでいると、俺は大丈夫だアル依存じゃないという自覚に変わるんですよね。不思議なことに。
 ここまで来ると、症状が確定している状態ですよね。そして、どんどん自分がアルコール依存症ではない、という証拠を集め始めるんです。
 例えば先週月曜日は飲まなかったとか。火曜から日曜までは飲んでいるんですけど、依存症だったら、毎日飲まずにいられないはずだ。1日飲んでいない俺は、アル依存ではないと考える。でもそれは、単に体調がわるくて飲めなかっただけなんですけどねぇ。
 その体調がわるくて飲めなかった日、もう二日酔いどころじゃなくて、水も何も飲めない状態になるんです。何を口に入れても吐いてしまう。だから、点滴をうってもらうしかなくなるんです。結局のところ知り合いが医院長の総合病院に入院して点滴。退院して、また底付きして再入院。そこまでいってもアル依存じゃないって言い張るんですよ。これって、性格が曲がっているから否認するとかそういうことじゃない。おそらく、アルコール依存症という病気のメカニズムのひとつなのだと思います。

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