kenken

 飲み過ぎさえしなければ、もっといい人生を送れたはずだと思う反面、このなんとも情けない気持ちを解決してくれるのはやはりお酒しかないと考えてしまう自分、自分から酒をとったら何が残るのか。
 アルコール依存は症状が進んでくると酒を飲むことが生活の中心になり、ほかのことは何もできなくなります。何をやっても飲酒のためにうまくいかなくなり、自分だけが廻りやほかの人と違ってみじめな生活をしているように感じたりします。特にアルコールが切れてきたときには、何とも言えない情けない気分になりやすい。お酒を飲めば一時的ではあるけれど、そうした気持ちから解放されるんです。
 飲んだくれていても色々となやむんですよね、そして酒を手放すことがひどく恐ろしいことのように感じるのです。酒を飲むことによって一時の解決を図っても、そのアルコールが切れてくると、また同じ状態になるという悪循環を繰り返すことになるんです。
 この悪循環を断ち切らなければ、アルコール依存症からも抜けられないし、さらに酷い方向へ奈落の底に落ちていくわけですよ。

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