neko

 スマホの着信音が鳴ってる。余り鳴ることががないから忘れてしまいがちな着メロの音、あわててケータイを取り出して応答するために人差し指でスライドさせる。うぅ~ん反応しないで着メロが鳴り続ける。慌てて2度3度と人差し指を強く押し当てて左から右へスライドさせる。が、やはり反応せずに着メロが怒ったように鳴り続ける。人差し指を湿らせて、やっと反応したかと思った時には着メロは止まって不在着信の表示。
 こういうのたまにある、スマホのタッチパネルは静電容量方式と言って、静電気を帯びた指先とタッチパネルの通電によって反応するのだけど、指先の水分が足りないと静電気が発生せずに反応しなくなる。この場合は指先に湿り気を与えると反応しやすくなるらしい。つまり、原因は僕の指先が乾燥していて通電しなかったんですね。言い換えれば、僕は水気が足りないということなのだ。
 老いると言うのは水気が抜けて行くこと、よく聞く言葉ですね。美しかった女性が加齢とともに瑞々しさを失って、肌の張りがなくなりシワが増えて行くことはみんな寂しく理解している現象。しかし人は自分のこととなるとつい若い人々と同じ感覚で行けるように錯覚してしまうでしょ。スマホはそんな自分に、お前は年をとって乾燥しているから使えないと宣告しているみたいですね(笑)
 タッチパネルと言うヤツは、年寄りにとっては欠陥なのかもしれない。技術の進化と言うものの対象が若者向きならば、それが年寄りにとっては不便な製品で退化した製品となるからね、その辺を改善したタッチパネル搭載のスマホを作れば大ヒット間違いない、そんな予感がしている今日この頃です。

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