2017

 飲酒をやめて数時間後に現れる離脱症状。手や全身の震え、発汗、寝汗、不眠、吐き気、嘔吐、血圧上昇、不整脈、焦燥感、集中力の低下、幻聴。てんかん発作、見当識障害。これらの離脱症状による不快感や嫌悪感から逃れるために、さらに酒をあおり続ける。アルコール離脱症状は、アルコール依存症をさらに悪化させ、後戻りができない闇へ陥れます。
 アルコール依存症は放置すると肉体的な疾病や社会的なトラブルを起こしながら、長時間をかけてゆっくりと進行し、必ず死に至る精神病です。今までの死亡平均年齢52歳と言われるのは30歳前後に発症し、40代で精神科に入院後、50歳代で死亡する例が多かったからで、最近では団塊の世代に代表される定年後にアルコール依存症になるケースが増えているようですね。
 人格喪失、家庭崩壊、社会的破綻、絶望が待っています。もう後がない極限まで落ちなければ、自分の過ちに気づくことはありません。気づいても自力では立ち上がることは出来にくいのです。
 久里浜のような専門病院に入院して、アルコール依存症についての本質をよく学び、他の人の体験談をよく聞くこと、飲酒を続けようとする自分の心と闘う気持ちを持つ、自分の姿をありのまま認めることが出来れば断酒を決意することが出来る可能性はあります。

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