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 禁断症状、医学的には離脱症状と言います。アルコール依存症の中でもっとも病気らしく見える症状ですね。
 手の震えなどがまずそうです。これは人によりますが、大きくはっきりとわかる人もいれば、鉛筆を持つとうまく字が書けなかったり、本人にだけにしかわからないくらいの場合ものもあるようです。手の震えが原因で猪口では酒が飲めず、ぐい飲みやコップなどに変えてしまう場合もあるほどなんです。
 ひどく汗をかいたり、眠れなくなったり、吐き気があったりします。主に身体機能の調節がアンバランスになっていくような状態が出てきます。アルコールが体の中にない状態になると起きる症状です。
 アルコールは大脳の神経を抑制するように作用しますから普段は理性などで抑えられていても、タがが外れて、陽気になったりするわけです。
 脳や身体にとってみれば本来の機能を薬物によって強制的な狂わせていることに他なりませんよねぇ。アルコールを長期に多量にとっていると脳や身体の方がバランスをとろうとして、その状態に合わせるようになります。それが急にアルコールのない状態になるために、今度は逆にその影響がでてしまうと考えればわかりやすいかもしれません。そのため身体の調整をしている自律神経機能や脳の働きにアンバランスが生じるのです。

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