afurika

 治療のスケジュールは入院して強制的に断酒します。イライラとか不安感、手のふるえや多汗といった離脱症状が現れますが、3週間ほどで体調が安定してきます、いわゆる毒抜き期間ですね。久里浜では西下病棟にてじっと海を眺めてすごします。
 そのあとに東6病棟にうつり、10人くらいのグループにわかれて飲酒が引き起こす問題を学ぶ酒害教育やアルコール勉強会、同病の人たちと話し合いながら治療を行う認知行動療法、お互いに体験を語り合うことで病気を乗り越える力を得る自助グループへの参加といった心理社会的治療を行います。
 東6病棟の後期は、断酒を習慣化して社会復帰するための訓練も始まります。一時帰宅の外泊訓練、自助グループへの出席などで、トータルで1カ月半ほどかかります。
 アルコール依存症の克服は、一生にわたって断酒を続けなければなりません。自分の意思だけでは非常に困難であるため、退院後も再発防止のための自助グループの会に参加、半年から1年ほど抗酒薬を服用、そして精神科の外来に定期的に通院することが基本ですね。
 ソフトボール、インドアでのテニスやバレーボール、ちゃんとしたアイアンやグリーンを使用したミニゴルフ等、木工品の制作、オーシャンビューの大きなお風呂、夕刻の黙とう、医師の楽しい講話など、そしてひたすら海に沈みゆく太陽を眺める入院生活。けっこう面白かった思い出があります。

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