black out

 お酒を飲んで酩酊しているときの記憶がとぎれとぎれになることがたびたび出てきます。これはアルコール依存症の人だけに特徴的なものではなくて健全な人、例えばうちの相方にも大量飲酒したときにはみられるものですが、ブラックアウトといいます。
 記憶のとぎれは楽しく飲んでいたのに、気がついたら家のベットで寝ていたという話はよく聞きますよね。この間何もなければよいのですが、駅の階段で転んだとかも本人は覚えていないため、翌日には何もなかったかのように振る舞います。僕は家の階段から転げ落ちて、右腕を骨折しましたが幸い単純骨折でポッキりだったので7年たった今は小指がまっすぐにならない程度ですみました、おかげでゴルフのグリップが微妙にかわり持ち球がドローボールに変わり飛距離が少しのびましたが(笑)
 また、酩酊時に約束したことを、翌日にはまったく覚えていない。これは、仕事がらみだったら大変なこと。あれだけ昨晩、まわりに面倒をかけたのに一言もそれに触れない。そのことが一層、酔っ払いに対する怒りや恨みの気持ちをかき立てるのです。
 実際本人は覚えていないのですが、このことに本人が気づくと、二つの反応が起こるそうです。
 一つは恐ろしいという気持ち。酔っているときに何を起こしたか後になって記憶がない。自分ではどうすることもできない。この恐ろしさから、断酒を決意した依存症の患者さんもいるとのことです。
 もう一つは、逆に酔っているときのことは覚えていても、覚えていないと白を切るズルイ奴もいますね。自分には記憶がないことにして、一層アルコールに関する問題を隠していこうとする心の動きなのですねぇ。
 もし、ブラックアウトして、覚えていないと本人が白を切っても、現実を見せつければ考えも変わります。酔っぱらって起こした騒ぎをスマホで録画できる時代だし、本人に突きつけるのも一つの手ですね。
 しかし、あまり強烈に問題提起をしすぎると、自殺や失踪などの行動化を生み出すことになりますから、注意が必要かも。

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