1Q84

 体内に吸収されたアルコールを分解するときにアセトアルデヒドという毒性の高い物質が作られます。日本人にはアセトアルデヒド脱水素酵素がよく働く人、働きが弱い人、まったく働かない人の3種類が存在します。酵素がよく働く人は酒に強く、働きが弱い人は酒にやや弱く、まったく働かない人はいわゆる下戸となります。
 アルコール依存症の治療として断酒中に飲酒の抑止力の目的で処方される抗酒剤は、アセトアルデヒドの代謝を阻害する薬で、この薬を服用中にお酒を飲むと、激しい不快感、顔の紅潮、拍動頭痛、頻脈、過呼吸、発汗、悪心、嘔吐、失神が起こるために、抗酒剤の服用中に酒を飲むのを躊躇することになってるのですが、退院したその足でコンビニに走りワンカップを一気に飲んで倒れる例もたくさん聞きます、イキナリ倒れる場合には頭を強打したり、足腰を骨折する例の多いそうです。
 飲めない体質の人は、常にこの薬を服用しているようなものなので、無理は禁物ですね。そう、僕らもこのまったく働かない体質に生まれいれば、違った人生があったのかもしれないね、村上春樹の1Q89のように首都高速の非常階段を降りたら月が二つある世界にいて、僕はその平行した人生のなかではDDの不活性型酵素の人生を生きているみたいなね(笑)

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