にわとり

 アルコール依存症の原因は多量飲酒です。でも多量飲酒のすべてがアルコール依存症になるわけではありません。同じように飲んでいても、ある人はアルコール依存症になり、ある人はなりません。この違いはどこからくるのでしょうか。
 アルコールは肝臓の働きでアセトアルデヒドに変わります。さらに、アセトアルデヒドはALDH2という酵素の働きで無害な酢酸に変わります。2型アルデヒド脱水素酵素=ALDH2
 このALDH2には3つの型があり、酵素の活性が強い人と弱い人、そして活性がまったくない人がいます。お酒に強い人はアセトアルデヒドの代謝速度が速い活性型、逆に遅いかまったくない人はお酒に弱いタイプです。自分がどの型を持っているかは親から受け継ぐ遺伝子の組み合わせによって決定され、後天的に変わることはないらしいです。長年飲んでるうちに、飲めない人が鍛えられて酒量が増えるのも、肝臓などの負担が増えて危険なことなんです。
 ちなみに、白人と黒人は全員酒に強いタイプとのこと。よく言われる欧米では、アルコール依存症の施設が充実してるのもわかりますね。

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