般若

 日本のアルコール消費量は増えつづけて有史以来最大と言われてる、飲酒人口は6500万。多くの人が気軽にお酒を楽しめる環境にあります健康ならば、でも人体の細胞にとってアルコールは毒以外のなにものでもないともいわれてもいます。
 一般的には酒は百薬の長と言われ、飲酒によって得られるメリットはいろいろあげられますね。だか らこそ多くの人が飲んでいるわけである。しかしこと身体に関する限り、アルコールによる害の方がはるかに大きいと言わなければならないのですね。
 坊主が酒を飲むのにこれは般若湯というものだって言いはり、ビールのことを泡般若って言うのもありらしい(笑) そもそも仏教は禁酒なのかどうか日本人は知らないひとが多いようです、仏教徒が守るべき日常生活における五戒というのがあって、不飲酒戒という戒律、酒を飲むこと自体をいましめたというよりも、酒を飲むことによって色々な欲望を抑えなければならない戒めを犯しやすくなるから。
 こういった戒律は昔々に仏教の本場から日本に伝わってきて、時代とともに緩やかになり日本人は酒を飲むこと自体はいけないという発想はないから、酒を飲んでも他の悪いことをしなければよいはずだとユルイ解釈をするようになったようです。
 特に禅院の門前には、不許葷酒入山門、クンシュモンニイルヲユルサズとあって、酒を飲むことが激しくいましめられていたけれど、薬として身体のために少しぐらい飲むのならよかろう、ということで酒として飲むのではないという意識から、智恵のわきいずるお湯という意味を持った般若湯という名をつけて飲んだわけです。
 般若ぁ~波羅蜜多ぁ~などで知られてる般若というのは、単なる人間の知識や知恵ではなく、真実を見抜くさとりへの智恵ということですと。

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