nada

 なんであれお酒を断つこと、お酒を捨てること、お酒から離れることは積極的に取り組みたいと思うことではなくて出来ることなら避けて通りたいものだよね、ちょいとズルしたくなるよね。そうなんだよね、ボクたちは本当のところはお酒を捨てたくはないのです。

 だから断酒しなくてすむ理由を探そうとする。だから断酒しなくてすむ理由にしがみつくわけなんだな。それどころか、自分で決意してるすごく大事なモノを誤って捨ててしまうという失敗をあえて自分に与えたりもする。もちろん、どれも無意識のうちにというか、本当は自分自身がわかってるはずなのに。

 だから、スベるなんてとんでもないよ、しないほうがいいよね。だって、それで後悔したくないし、今度は脳や臓器がスッパリやられて死んじゃうかもそれないし。
 一度の失敗体験を、自らが無意識のうちに演出しその失敗体験をもってして、スベらないでいられる正当性を創り出して、そこにしがみつくとか、まったく、やっかいな奴らだし僕らでもあるわけよ。
 けれど、それだからこそ面白いのかもしない。断酒で自分に向き合い、自分を探訪していくことがね(笑)、なんて、我らが久里浜病院の父、なだいなだ先生が亡くなったのでエッセイ風に。
 僕らの東6病棟の修了証書は内科の丸山院長の署名なんだよね、なんか懐かしい。

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