s4 お酒の代わりにと言う訳ではないけれど、珈琲依存症になったかも(笑)、いつもお世話になっているご近所の香炉庵 にサルタって刻印が入ってる、ひき肉のチョッパーみたいな縦廻しのコーヒーグラインダーが置いてあって気になっていたのだ、家にある爺さまが使ってた手挽ミルは横回転に廻すハンドルなので疲れるんだわ、安定感も悪いしね。うちの母上まで珈琲のむ癖ついちゃって(ネスカフェのインスでいいじゃんね)、毎朝3杯分の豆を挽くのは正直しんどかったのだ。会社で使ってる歯が高速回転する方式のミルでは粉々に粉砕されて豆がだいなしになっちゃうし。

s2 それでこの器具について香炉庵のブレンダー氏に聞いたら流石に珈琲のことはなんでもござれ、スポングってイギリスのメーカーが本家らしい、このスポング・ミルについて少し調べたら、今はもう作られていないようです。世界で最初のコーヒーミルがこのスポング・ミルで1895年にジェームス・オズボーン・スポングという方が考案したそうです。

 もともとひき肉を作ったりスパイスを挽く機械を作っていた会社でそれを改造したもので、その形のまま100年以上も造り続けられたわけです。日本には小さめの#1が中心で輸入されていたようだね。

 この歴史あるスポング社は1980年代にサルタという秤で有名な会社に買収され、サルタ・ミルとして販売されていたようだけど、その後サルタ社が倒産して作られなくなった。サルタ社の時代は、ハンドルの持ち手が赤のベークライト製ではなく、白木の木製になっているようです。

 喫茶器具の合羽橋ユニオンは残っていた在庫を分解、それぞれの型を取り、輸入されなくなった元祖ミルの復刻仕様を作っているらしいけれど。 やはり依存症としてはSPONG No.1がほしい。

ふふふ、我慢しきれなくてかんたん決済で落札したのだ、オークションの相場ではSPONG箱付きの未使用品で20万円以上から、サルタ社製は程度がよければ1万くらいかな、僕はもちろんSPONG No.1だ~。

 外見はそっくりですが、性能はやはり、スポングに軍配が上がるようです。
そういうわけで、スポング・ミルは相当に貴重品となっているようで、オークションやヴィンテージショップでもかなり高値で取引されているようだね。受け皿と蓋を兼ねたパーツが欠品しているものも多いようだし。
 大事にしていきたいと思いますが、これからも日用品として毎日使い続けることにしよう。<はい