大人になったらまず運転免許証をとり、社会に出たらお金を貯めて自分の車を持つ、というのは僕らの世代ではアタリマエの通過儀式みたいなものだった。女の子とのデートはもちろん(笑)ゴルフやスキー、友達との旅行や、日々の移動も自分の車で、ということになる。ただ運転してどこかに行くということが、楽しかった。つまり「手段」が「目的」化していたな(笑)。冷静に考えてみれば、若者が東京圏で生活するのに車は不要だし、不経済だったのにね。でも自分が勝手に作り上げた大人のイメージに憧れて「そういうものだ」って思っていたフシがある。ま、でもそれが当時のイケイケの消費の一端を支えていたことは事実だろう。

 免許を取って35年間、都立高校にいけば免許取ったら車を買ってもらう約束を親父としていたので(たしか入学金ゼロで、学費は年間1,500円だったと記憶している?私立なら300万くらい?)三年生の時に銀座のヤナセで当時出たばっかりの1977年・初代VWゴルフ(ワインレッド・4ドア・4速マニュアル・クーラー!付き)を買ってもらったっけ、それ以来、ドイツ車、BMW、メルセデスにも乗ったし、モーリスのミニクーパーmr?・カブト虫・ルノーサンクターボなど、よく壊れたっけ(笑)。買った車と払った税金や諸経費を単純に足し算すれば・・・恐ろしい額(35年間でウン千万だろう!)のお金を消費したことになる。げげげ。

今さら僕が指摘するまでもなく、今の都会の若者は運転免許をとるとしても、IDとか一般的な資格の意味みたいだ。決して僕らの持っていたような車に対する憧れや幻想はない。自分の車を買う事は、ある意味、個人の趣味で「贅沢」のようなところがある。実際に、今の時代に自分の車を所有するのにはお金がかかるし、昔と違い今の時代の若者はお金を遣うものがその他に一杯あるんだろう。疑問も持たずに素直に多額の消費をしていた僕らの世代とは違って、これでは不景気にもなるよな・・・。

 で、うちの場合、日々の通勤や買い物に便利な場所(池上線・雪谷大塚駅徒歩1分)に住んでいるので、必要に迫られて自分で車を運転するのはゴルフに行く時、月で4・5回。それ以外は車がなくては困るようなことは、ほとんどなくなっている。(ジジ・ババの通院関係福祉車両の側面があるけど)今の車(メルセデスA)は快適で運転しやすいし、小さくて小回りがきくし「かわいい」やつ!僕自身は全然不満はないのだけれど、できればエコの!という家族の声。(メルセデスEクラスにディーゼルのエコカーが出たのだ、ほしいかも)

 でも、そうやって改めて考えてみると今「欲しい車」がないのだな。厳密に言えば、ある程度落ち着いたおじさん(笑)が、あえて欲しくなるような「魅力のある小型車」ってすごく限られている。結構、そんな大人達のニーズはあると思うんだけどな。

 おお、今こそ小さめのポルシェでも買っちゃうかな。そう考えると楽しいけど。デッカイGMのキャデラックも魅力的かも<爆

 まだ今の車は2万キロも乗ってないし、本当に意中の車が見つかるまで当分はそのままにするか。

  実は今週、左の後ろのドアを電柱にバックリぶつけたのだ、少女が自転車で飛び出してきて、ハンドル切ったらベキ・ゴリ・グシャ<泣き

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