今の世の中、僕らの世代が若かった頃と違って、出世や成功パターンが描きにくくなっている。キャリアパスにしても社会システムそのものが激動期にあって、ほんの10年前の常識が非常識になってしまい、新しい知識や技術がすぐに陳腐になってしまう。その変化のスピードに、皆ついていけなくなっているということで、上記の「勝ち組」以外の大部分の若者にとっては、きわめて厳しい現実が待っている。いい(というか高偏差値の)学校を出て、いい(給料や社会的信用のある)職場に就職をすることがイコール「将来にわたっての幸せ」を必ずしも意味しないことが、みんなわかってしまったワケだ。

 じゃ、勉強しても意味ないじゃん、楽に楽しく過ごそうやって気持ちになったとしても、そんなに不思議じゃない。でも将来、相当厳しい状況が待ち受けているわけだ。成り上がるっていっても、それはそれですごく大変なことだ。昔も今も。チマチマと机に向かって勉強するとか、へろへろになるまで没頭して修行するとかが軽んじられてしまい、どうも「一発逆転」みたいなギャンブルを志向する若い人が多くなっているような気がするのは僕だけだろうか?

 もちろん、僕らの時代にも「勝ち組」と「負け組」の間には厳然とした「格差」はあったんだけれど、僕を含む大多数の「普通の人たち」=「どっちでもない組」にとっても、そこそこの明るい未来は用意されていたんだけど、これからはその「格差」が更に大きくなっていくんだろうな、日本の社会では。

 じゃ、どうすりゃいいのか?

 やはり基本に戻って若いうちは「勉強すること」なんだと思う。学校の成績は二の次としても、自分のための勉強をすること。人生どこかで必死になって何か学んだり、技術を取得したり、自分に向き合った時期があるかどうかがポイントなんだろう。そういう泥臭いことってやはり尊いんだよ、やっぱり。

 やっぱり精進するこったね<いくつになっても(笑)