若い方には説明が要るかもしれない。80年代に音楽CDが普及するまで、曲は円盤の両面に刻まれていた。表裏に1曲ずつのシングル盤は普通、ヒットを狙うのはA面で、B面の多くは添え物に近かった。

A面ほど大衆受けを狙わないためか、時に斬新、そして聴くほどにしみる秀作がB面には潜む。

千昌夫さんの「星影のワルツ、加藤登紀子さんが歌った「知床旅情」、ガロの「学生街の喫茶店」。盤の裏側から歌謡史に名を刻んだ曲は少なくない。

私たちも、B面、心の裏側から、考え直す必要がありそうだ!ヒットを狙え!