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この頃、相方と夕飯を食べていると昔のことを思い出す。昔はこんなもの食べられなかったなぁ~、そうそう、こいつは大嫌いだったとか、これは昔はなかったよね、とか。

僕は好き嫌いの少ない子だったけれど、いくつか大嫌いな食材はあった。その大部分は克服していて、いや、今はむしろ好きだったりするのが面白い。

刺し身は鰤(ブリ)系統の魚が嫌いだったし今もけっして食べない。ハマチの養殖物なんて油がギトギトで餌の匂いがするような気がして嫌だった。その流れでカンパチ・ヒラマサ・シマアジのような肌色系の刺身が嫌いということなのです。養殖でも、鯛や平目は食べますが。養殖ハマチは最悪だった。

一般に子どもたちに不人気のピーマンや人参はそうでもなかったけれど、野菜系では干し椎茸が嫌いだった。母が作ってくれた、かた焼きそばのあんかけに必ず入っていて、椎茸だけ除けて残しておくと厳しく叱られたものですが、今は嫌いではない。相方は柿について、昔は嫌いではないけれど好きでもなかったとのたまう。今は剥いてデザートに出すと美味しいですとパクパク食べる。

若いとき、その味が分からなかったけれど、時がたって美味しく感じる食べ物ってけっこうあるのですね。そして2人で同じものを口にして、異口同音に美味しいと言うのがなんだかおかしくて嬉しく感じる。

蕗(フキ)も、なんでこんなものを食べるんだろうと思った。それは相方も同じことを思ったと思うけれど、今は美味しいよね。

久しぶりに食卓にカリフラワーを出して言われた。私ブロッコリーを初めて食べたのは高校に入ってからだった。そう、確かに僕らはブロッコリーより先にカリフラワーを知った。子供時代カリフラワーは食卓に出たがブロッコリーは出なかった。その時代の日本に出回ってなかったのかしら。

グレープフルーツは半分に切って砂糖をかけて食べると教わった日。母がイタリアのお好み焼きと言ってピザをオーブンで焼いた夜。新規な食べ物がどんどん現れて、いろんなものを試すうちに新たに嫌いになった食べ物もある。

そんなことを語らいながら、家で食事をするのが楽しくなってきた。何を食っているかではなく、何かを話しているのが良いと感じる。まぁ、この10年ほどお酒の出ない夕飯に付き合ってくれて感謝。まぁ、食前酒なしでOKな我が家はグルメとは程遠い存在なんだよね。

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