アルコール依存症日記 2009久里浜の夏から

久里浜アルコール症センター 東6病棟492期 since2009年9月12日

2019年08月

kamikakushi

 1つの思考にハマる視野の狭い人は、自分の考えや思い込みを反射的に相手に押し付けます。こういう人を残念な人と呼ぶそうです。アルコール依存症の人に多いと思います。
 もちろん、誰しも残念な状況に陥ることはあります、それと本質的に残念な人であることとは違います。本人は頑張っているつもりなのに目の前の問題から抜けられず、知らずに悪循環を繰り返したりします。
 まぁ空気を読まず、まわりから理解を得られないことが多いですね、そんな感じでもその雰囲気を自分でも感じて解っているならば大丈夫ですね。ちょっと立ち止まって、間をおいて全体性を見渡してみれば、自分の思考パターンだけにとらわれることはありません。冷静かつ客観的に判断し行動するように心がければ人に安心感を与えることができる、そして信頼される。少し幸福になれるかも。

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20161215_124630

 今年の秋で60歳、そしてキリの良い年に突入という時期には、僕らのような凡人でも人生を振り返る機会を持つことと思います。
 仕事のこと、愛について家族や友人のことなど、お金のこと、老後のこと。まぁ気が付けばいつも迷ってばかりで周囲の目を気にしてしまう生き方をしてきたし、典型的な中途半端な生き方。
 周囲を気にしてるくせに、よく大酒が飲めたもんだと不思議に思うこともある、そしてアルコール依存症になった、そしてお酒から解放されたら何となく気が軽くなったように感じてる今日この頃です。
 ささえてくれる家族がいたことに、今もいてくれることに感謝します。本当に心からささえてくれた母の愛情に頭がさがります、面と向かっては言えないけれど。
 ごはんを外に食べに行けば、隣で相方は生ビールからワインなどやってますが、家では飲みません。家にお酒を置かない約束だからね。酒飲みの相方も夫のために10年も耐えてると思うと頭がさがります、まぁ、健康には良いと思いますが。
 49歳夏に久里浜アルコール症センターに入院、当時を懐かしく思い出していたら。久里浜同期のTさんから腰椎すべり症の手術をするとの連絡、お酒には勝っていても、加齢には敵いませんね。

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hinako shibuno

 僕は小さい時から愛想が良くないとか無表情だとか言われてきたから、持って生まれた部分もあったのだろうが、しかし、ある時期からは意識して笑顔を避けてきた面がある。人と会ったらまず笑顔で挨拶、なんて言うのはとんでもない話で、ある意味潔癖で意固地な少年だった僕からすれば、別に何か面白いことがあったわけでもないのに笑顔を作って他人に取り入ろうとするなんて薄汚いことだった。
 おかしいことがあったとか、嬉しいことが起きたとか、そういう時だけ笑えば良いではないか。それでこそ自然である。他人の気を惹くために笑うなんて欺瞞ではないか、そんな風に感じてた。
 何も面白いことがないのにうまく笑えるはずがないし。面白いことがあったら自然に笑えるのである。それで良いと思っていた。
 そして、それに加えて当時の時代の傾向もあって、むやみに笑わないのが男の美徳だ、みたいな感じ方もあったのかも。言わば男は黙ってサッポロビール、みたいなものである。
 ところが、最近TVは「対人関係を良くするためにはまず笑顔」「笑顔で第一印象を改善しよう」みたいな話がよく出て来る。そして、僕は今ごろになって驚く「むやみに笑うのは欺瞞的だ」と思っていると思っていたのに。
 もうずっと、僕は「愛想がない」とか「挨拶をしない」などと言われ続けてきたが、僕自身はと言えば全くピンと来ていなかった。その秘密はここにあったのだ。笑顔の効用から始めて、そのことによって人に笑顔を勧めるのか、 ふーん、なるほど、そこから話を進めるのか。
 僕はこの年になって初めて、そんな考え方もあるのかと気づいた。笑顔で全英女子オープン優勝おめでとう、渋野日向子選手。

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