人間はみんな長生きになっているから、先行して突っ走った挙げ句に息切れして落ちていくよりも、後半にぐぐっと伸びた方が楽しいと思います、還暦から30年近くある時代ですからね。でも健康寿命というものがあるから、自分で運転してゴルフに行けるのはあと20年は無さそう。それを考えると寂しいものがあります。先輩高齢者に言わせると、だんだんね、体力ないから、とか、気力がもたなくて、とか、自分に言い訳しだすみたいです。
高齢者が多くなっているので、定年後のアルコール依存症が取り沙汰されています。久里浜の樋口院長は、その原因の1つとして高齢になるとお酒に弱くなり、少ない酒量でもアルコール依存症になりやすいそうです。年齢を重ねるにつれて肝臓の機能が落ち、アルコールを分解するスピードが遅くなります。そうすると、同じ量を飲んだとしても、若い頃よりアルコールの血中濃度が高くなってしまうわけです。
一番肝心なのは、やはり酒量を減らすこと。加齢とともに飲酒量を下げることをお勧めします。目安としては翌朝目覚めたときに残ってるなと思うまでの量は飲まないことです。これは、最低限守らなければならないことです。個人差もあるので一概には言えませんが、少量減らすことで満足せず、できれば若い頃の半分以下まで思い切って減らすことをお勧めします。
そして、飲み方も大切です。お酒はゆっくり飲むこと、また食べながら飲むことで、急激に血中アルコール濃度が上がるのを防ぐことができます。脱水を防ぐため、お酒を飲みながら水を飲むことも大切です。「ウイスキー、ジンなどアルコール度数の強い酒をストレートで飲むのは避け、アルコール度数の低い酒を一貫して飲んでほしいですね」(樋口院長)。
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