アルコール依存症日記 2009久里浜の夏から

久里浜アルコール症センター 東6病棟492期 since2009年9月12日

2018年09月

  9月もお仕舞いだけど大きな台風が来てます、今月は台風の月という印象ですね。文句をつけても天気にはかないません。人間どんなに頑張っても天気を変える力はまだありませんから。
 たしかに、変えることができないことを変えようとするのは虚しい努力。無駄に時間を使い無駄に自分を消耗させるだけ。だから、変えることができないことは受け入れていくか、あるいは、それから離れていくかの選択をするのが賢明な方策。まぁ基本はアルコール依存症だと認めて受け入れること、そしてお酒から離れること。そう両方選ぶことが大事です。
 このところシャンクが止まらない、春夏の好調が嘘のようにシャンキーなわたくし。コースでは出ないのに練習場では全部シャンク。結果コースでもカラダが変な動きでトップやダフリ、距離感もノー感じでアプローチ、パターまで最悪なことになってます。シャンクはネックで打っていると言われてます、手が前に出ている、右肩が突っ込んでいる、右足が前にでる等々。何をやっても練習場では絶望的、前の打席の人が身の危険を感じていなくなりましたから。秋空といっしょで台風一過となれば良いのですが(笑)

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isegen

 お彼岸もおわって朝夕めっきり涼しくなり、庭から虫の声が聞くともなく聞こえてくる、紅葉はこれからだけど秋はみじかくて、あっという間に冬の足音が近づいてくるはず。 お酒をのめる人にとっては人肌に温めた燗酒が恋しい季節です、酒は適量、少量であれば百薬の長といわれ、飲み過ぎればきちがい水ともいわれます。食欲の秋ということは、体重管理の秋ともいえます。
  ストレスによる不快な気分を手っ取り早く解消できるのがアルコール、けれども、過ぎたるは及ばざるがごとしというように、まぁいろんな弊害が段々と順番に確実にでてきます。
 飲み過ぎないように注意が必要だけどアルコール性肝障害の人に、お酒をやめなさいと言ってもほとんど効果がない。アルコールを飲まざるを得ないストレスフルな現実があるからです。日頃からアルコール以外の方法でストレスを解消できるような工夫が大切なんだな。
 良い季節なんだから、多摩川沿いをせっせとウォーキング。シャンクが治らない。

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aoi

 涼しくなってほっとしたのもつかの間、やってくる冬の寒さに少しばかりの緊張も覚えたり。だけどまだ昼間は半そでで東京は暑いです。そうですね、だけど秋は少しのぬくもりが欲しくなる季節。熱燗の欲しくなる季節でもあります。
 秋という季節は、日々の暮らしを楽しんでいくこと、年齢とつり合った人生を面白がってもいい季節かもしれません。
 彼岸花を見ていると、逝ってしまった人々が思い浮かんできて、僕は彼等のようにちゃんと生きて来たのかという思いが心の中に出現する。
 つい流されていなかったか、ただ時間を無駄に過ごしていなかったか、いつも逃げているばかり、そして心の中でも立派な答えなんて言えるはずも無い。でも死ぬまで生きて行かなければならないから、何か面白いものを見つけられればヨイのだけれど。

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sazaesan

 朝晩は確実に秋の気配。夕焼け空の下 多摩川の土手までウォーキング、河原のグランドでは秋の香りがふわふわとその辺に漂っていた。なんだか猛暑だった8月の記憶がすごく昔のことに感じる。
 朝の洗顔で鑑の中の自分を見る、中年、オジサン、オジーちゃんという言葉の響きには情けないものを感じてしまいます。
 自分が子供の頃の感覚では、中年の上はもう老年というか年寄りでしたよね。サザエさんの父上浪平さん。寿命も短かったしね。でも人間が長生きできるようになり、人生100年に近づきつつありますから、70歳すぎでも普通に働く時代になりました。
 これは時代が変わっても同じ、何歳でも同じですから。依存症は飲み続ければ誰でもなり得る病気です、酒量が増える背景には、環境、ストレス、遺伝的な体質などさまざまな要素が絡みます。日本はもともと酒に寛容で、飲むことや酒に強いことをよしとする文化があり、ビジネスやつきあいに酒席が絡みがちです。また寝酒が習慣になる場合もあります、定年などストレスや生活変化がきっかけで深酒をするようになる人も少なくありません。アルコール依存症にならないためには、まず正しい知識を持つことが大切です。

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neko

 平成30年7月豪雨、平成30年台風21号、そして平成30年9月北海道胆振東部地震で被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。2018年は猛暑、そして災害の年と記憶される大変な年になりそうです。
 精神療法として思考や行動のパターンを見直し、修正する認知行動療法が多く取り入れられるようになりました、つまり考え方と行動を同時に見直す治療法ですね。
 認知行動療法では、これまでのお酒に対する見方や考え方、価値観を僕ら自身で検討し、その認知を変えていくことで、これからの行動や生活を改善するよう目指します。
 医師を交えてグループで話し合いながら、自身の認知のかたよりを自覚して、断酒の意欲を向上させます。その中で、断酒を継続する目的や、飲酒を防ぐ方法などについて考えを深めていくことができるのです。

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neko

 彼岸の入り。ついこの間、九月になったばかりのような気がしていたのに、このカレンダーの早さはなんなのか。暑いままなのか、涼しくなったのか、寒さを感じるようになったのか、季節への感覚は鈍いままなのに。でも街のショーウィンドウは、すっかり秋冬モード。
 季節の先取りって、なんだか人より優っているような気分になれますよね。それは、勘違いでしかないのだけれど。面白いもので、人と同じ、人と一緒、というひとならび感覚を持ちながら、同時に、人より先んずることにも憧れるもの。
 みんなと一緒でないことを怖がるけれど、頭ひとつ分、先に進んでいたいような気持ちってのもありますね。だからこそ、頭ひとつ分自分より出ている人を批判したり、叩いたりとなるのだけれど。

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botl

 人は経験をもとにさまざまな価値や人生における方針を形成していきます。いったん得意なパターンが形成されると、それが固定され、あとはただそれをなぞるように生きがちです。
 そのパターンが常に豊かな日々に役立てばいいのですが、ときとしてその固定された慣れ親しんだあり方や関わり方が、豊かさから己を遠ざける原因になることもしばしばです。
 態度や人生を反省することは、人生をしなやかに生きるうえで、とても大事な姿勢ではないでしょうか。そして反省とは後悔や自己批判ではないということも知っておく必要があります。反省とは善処の種ですからね。

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camera

 諦めたのか投げ出したのか。避けたのか逃げたのか。がんばりなのか無茶なのか。丁寧なのか慇懃無礼なのか。自分を大切になのか自己中心的なのか。思いやりがあるのか相手本位なのか。叱ったのか怒鳴ったのか。期待なのか希望なのか。休んでいるのかサボっているのか。こう言うのキリがないですね。
 悩ましいなと思うのは、結果的にその労力が生かされたのなら「無茶」ではなく「がんばり」と言えるのかな。こういうことが、人生の運命の分かれ道なんだろうなぁ〜。

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jugoya

 日が沈むのが早くなってきて、なんだか秋の気配を実感します。暑くてサボっていたウォーキングをなんとか継続したい。仕事で座っている時間が長いせいか腰痛が出てる、なんとかカラダを動かして柔軟性を保たねば。
 この頃はこの時期になっても日本で911のことはあまりニュースで取り上げていませんね、まぁ日本では8月から続く天変地異の被害が多いですからね。当時、911の映像はテレビで見ていた、ニュース速報が入って画面が切り替わり、二機目が突っ込むのはライブで目撃、110階建て412mの世界貿易センタービルが無残にも崩壊する瞬間を見てしまった。311では津波映像、自然の脅威をまざまざと見せられた。この記憶は忘れない。
 2009年9月12日、久里浜入院中に持ち込み禁止のPCでこっそり書き始めてなんとか9年、9年間書き続けてこれたのも、みなさんのお陰です、ありがとうございます。そしてささえてくれた家族や友人に感謝、自分にもありがとうって言いたい 。
 そして入院当時、久里浜の東6病棟、今はなきシャッター扉の喫煙所で一緒にお月見をした仲間たちの健康を祈ります。

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sakemasu

 すっかり秋の空、陽射しはまだ強くとも、ときおり吹く風は秋を運んできたようです。
 生きていれば不安なこと、色々な悩み、苦しいこと、痛いこと、それぞれの年齢なりにいろいろとあるわけですが。断酒で生きていくうえで、どんなことでも頑張ったぶんだけの成果がみえれば楽なんだけど。とりあえず肩の力を抜いてリラックッス、そして落ち着いて廻りを良くみるとこがキモかしら。
 一杯飲んだら元の木阿弥、あるいはそれ以上にひどくなるらしいのです。このことは忘れられがちです。長い間お酒を止めていたからもう大丈夫なんじゃないの?、知らない人や素人はそう言うし、ふと自分でもそんな気がしてきたりして。危ないよ、だから断酒しなくちゃならなくなったプロセスを思い出してみよう。
 そんな甘い飲み方じゃなかったはずだよ。そうだよ実は、あのどん底を思い出すことが断酒継続の鍵になってる、だからその鍵は落とさないようにしっかりと握りしめて、できれば合い鍵も作っておこうよ(笑)

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mojit

 酒が切れて無気力な状態から、少し飲むと全部が調子が良くなるというのがまさにアルコール依存症ですね。つまりアルコールが存在していることが、脳のノーマルな状態になってしまっているわけ。
 ですから1杯目を飲まないで我慢することは出来ます、もし1杯目を飲んでしまった場合の2杯目を我慢することは難しい、と言うか絶対にできません。
 生活習慣というものは何かしらの依存でなりたっているそうで、その依存していたものがなくなるというのは、すごく大きな喪失感があるこんですね。その喪失感を乗り越えると言うことが、酒を断つと言うこと。

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zou

 9月も中旬に、東京は晴れたり曇ったりですが、吹く風は爽やかな感じで順調に秋になっている感じ。NHK BSドラマでリビングウイルを題材に尊厳死についてのお話。お母さんが倒れて寝たきり状態に、母親役は菊池桃子ちゃん。
 人生のエンディングについて考察、それは明日かもしれないし、ずっと先のことかもしれない。若くても健康でも人は死ぬ。病気であっても、どんなに高齢であっても生きている人はいる。生死とは僕たちの日常的な次元を超えた領域にあるのですね。だからこそ、どうあっても死ぬまでは生きていかなければいけない。
 だから死ぬまで断酒、僕らの宿命です。人はどうしたって死ぬのです、そのうちにね。若い頃からこの想いの中にいつもいたように思います。

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sanma

 与えられた環境の中で生きていく、それってまぁ普通のこと。しかもその環境はあまり好ましいものではない場合が多い。でも、そこで一生不満だらけの生活をするのは嫌だよね。
 自分が生きがいのある人生を送れるかどうかは環境や他人に左右されるのではなく、今の自分の感覚、考え方、感じ方とか行動力によるところが大きいと思います、キレイごとですがね。変えることの難しい環境の中で、どんな気持ちで生活するか。その気持ちとか気分は自分で決めることが出来ます。そこから幸せを感じるのも、恨みながら暮らすのも、自分次第です。
 自分がどう考え何を言い、どんな行動をしたか、重要ですね。環境は変えられなくても、自分を変えることは出来ると思います。こういうことを意識していれば、自分の人生を主体的に切り開いて行くことが出来ると思うのですが。

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hay

 断酒を決意していない人が医療機関を受診しても、医師から断酒をする気になったら来てくださいと言われることが多かったようです。最近では断酒を決意するまでには至っていない人が受診した場合、先ずは外来通院だけでも続けて、飲酒に関する話を重ねていくといったパターン。そして節酒外来科もあるのですね。お酒の上手な飲み方外来なんてのもできるらしいですね。治療の目標は酒をやめることではなくて、お酒を飲まずに上手な生き方が出来るようになること。
 アルコール依存症は回復できる病気です。100回転んでもいいから1回だけ多く、101回起きれば大丈夫。何がきっかけで成功するかわからない、最後まで諦めなければなんとかなる。そして行き着くところは断酒の継続なのでしょうね。

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mons

 私の場合は暗ぁ~いお酒でした、飲んで陽気になるタイプではなかったし、暴れたり騒ぐことはなくて、だんまりムッツリ型だったと思っています。ムッツリすけべ型でもありません。
 断酒して数か月、なんで昨日はあんなにしゃべったりハイにはしゃいでしまったんだろうって思い起こすことが、たまにあったのです。これってドライドランクっだったのでしょうか。
 ドライドランクとは、文字通り乾いた酔っぱらい、飲まない酔っぱらいです。落ち込んでいる時やイライラした時にドライドランクだなどと言う人もありますが、そのような軽いものではありません。飲んでいた時のような苛立ちや、気分の落ち込み、自己中心的な思考や攻撃性が出てくる感じです。これはスリップへの瀬戸際に立たされている危険な状態なのです。
 断酒を始めたことは素晴らしいことです。しかし断酒を続けていると、もうそろそろ飲んでもいいんじゃないかしら、そんな囁きが耳元で聞こえます。飲酒していたころのような心の不安定さが現れたり、飲酒のための準備を始めたら。空を見上げて断酒を決意したときを思い出し、気持ちを引き締めなければなりません。

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bakabon

 なかなか寝付かれなくて眠剤を処方してもらい服用しているうちに、薬がなくては眠れないとか、強い薬に変化したり量が増えてくるという、これも依存症ですね。これを耐性の形成と言ってアルコールもこの耐性が生じやすいものなんです。
 自分でもわかっているのだからアルコール依存症であることを認めることです。病気を受け入れることをしないで我慢の断酒をしているうちは本物ではありません、いずれ再飲酒が必至です。
 家族と過ごす楽しみより飲むことが優先し、大切な家族の忠告よりも一杯の酒に引きつけられて、本来は人が生きる上で大切にすべきものが自分の中で価値を失い、やがては酒がすべてに優先するようになる。

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neko

 アルコール依存症は寛解すれど完治なし、不治の病と言われます。そして生きている限り治療は続きます。その治療とは断酒の継続。
 断酒を続けることが大切。その結果は飲酒に対するコントロールは戻らないと言われてます、そのほかは健常者に近い状態まで回復することが出来きます。この状態を寛解というわけ。断酒期間1年で早期寛解者、3年で完全寛解者と呼びますが、医学的に完全なる回復を確認することは難しいとのこと。
 飲めない体質に生まれていれば、人生違っていたのだろうと想像します。

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suika

 誰かが楽しませてくれないかしら、誰かが面白いところに連れてってくれないかしら。そう期待する自分。そうやって、自分の生活とか暮らしを他人に預ける。結果、生きていくこと自体が他人次第ってことになっている状況。
 違いますよね、自分が生きるということは、自分の命を生きること。だから毎日の生活、暮らしのなかで小さな幸せを発見していく。不機嫌もみつかるだろうけれど、その不機嫌の種を自分で丹念に取り除いてみる。スイカの種を取って食べるのは苦手、ブドウも種なし派だけど、不機嫌の種は根気よくと取り除く、丹念に拾って捨てていく、そうしていれば些細なことでも楽しめるような違う自分に出逢うこともできるかも。
 そういうことが、たぶん断酒につながっているとおもうから。

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