アルコール依存症日記 2009久里浜の夏から

久里浜アルコール症センター 東6病棟492期 since2009年9月12日

2018年04月

dis

 モチベーションとは、内的に目的意識や使命感から生まれるやる気のこと。対して、テンションは外的要因、情報や人からのアクションによって高まり、短期的には非常に大きなやる気を産むもの。
 どちらも有用なものですが、5年10年という長期的な観点に立てば最終的にはモチベーションが身体づくりやダイエットの成否を決める鍵になるそうなのです。
 価値観とは行動とそれによって芽生える感情から作られるそうです。もし、なにかの情報にピンと来て、なんかできそうかもと思ったら、まずは、すぐにやってみること。
 なぜなら、できたぁーという達成感が、できそう、からできるというプラスの感情を芽生えさせるからです。ただし、感情は上がれば下がる浮き沈みがあるものですから、またやってみるという繰り返しが必要ではあります。

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fuji

 アルコールを飲みすぎるのはいけないことだ、それは頭で分かっています。だけどカラダが欲しがるというか、夕方が待ちキレない感覚、惰性で毎日のように飲酒することでアルコールがないとやってられないという気持ちになってしまいますね。アルコールに対して精神的な依存が進んでいきます。そのまま飲み続けていくとアルコールが自分の関心事の中心になります。頭の中はお酒で満杯になってしまいます。
 この一杯で止めておこうが出来ません、飲み方のコントロールができなくなる病気なんです。そして自分にアルコール問題があるとは認めにくいものです、このまま上手に飲み続けたいと思うものなんです。
 アルコール依存症と診断がつくと決まり文句ですが、一生アルコールを上手に飲むということはできないカラダになります。そして若いほど臓器障害にいたる年数が短く、早死にしてしまうといわれています。
 だから、なるだけ早い時期に気がついたり、廻りから指摘された場合はすぐに専門病院に行かないと、取返しのつかないことになってしまうんですね。

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akiko

 ピカピカのランドセルを背負った1年生、着なれないスーツを着ている社会人の姿を見ると、新しい一年が始まってるんだなぁ~と思いますよね。おっさんになるとそうした節目がなく毎日がただ過ぎていっちゃいますよね。季節の変化はあるんだけど、生活は平坦なんだよね。新しい出会いとかさ、新しい環境に代わるとかあれば気分も変わり心新たになるのでしょうが、なかなかそうした機会もないんだよね。
 新人さんといえば、今時の若い者はどうもねぇ、否定的に言う大人おおいけれど、あんまりそういうふうに思ったことがないんだな、うちは子供いないから若い人も自分も同等だし友達として接してるつもりなんだよね。気分は若者じゃぁ~。
 今の世の中、情報は溢れてるし生き方の選択肢が多すぎるので大変だよね。若い世代もだらだらしているようで、みんな心の中の不安と闘っているんでしょうよ。不安に打ち勝って清く正しく進んで欲しいと思います。世の中の大部分の人たちが今を生きるための不安を持っているわけだよね、大人は平気を装っているだけなんだよ。

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terano

 チャンスが訪れているというのに行動に移せない。せっかくのチャンスなのに飛び込んでいくことなく、でも、だって、しかし、と言い訳を繰り返していませんか。そしてチャンスが来ていることに気づかないフリ、ありますよね(笑)
 変化を選んで行動すると変われる時期なのに、なんで変わることを選ばずぼ~っとしてしまうんでしょうか。チャンスって、そっちを目指して行動していれば、波のようにやって来ていると思うんです。でも多くの人は気が付かずに、正に目の前にあるものを、わざわざ遠くの良さそうに見える、楽してできる、簡単にできる、流行っているもの、自らの今までの思考の範疇にあるものに飛びついていくんです。
 全体が見えている人から見ると、あぁそっちいっちゃうんだ〜って感じにですよね~

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neko1

 断酒会では、人の経験談を聴くことで自分だけじゃなかったんだなと思えるようになれるのです。アルコール依存症になっていく過程では、みんな同じよなことを通過して進行するようなので、体験や出来事は人それぞれ様々でも共感できる体験が必ずあるみたいです。
 アルコールのミーティング、そうした場に身を置いてみると、自分の中に沈めていた事柄が掘り起こされ、自分だけは違いますみたいな抵抗が薄れて少し正直に話せるようになれるのかもれません。そして、いままで飲んできた暗い過去とかを、振り返る余力が生まれて断酒継続につながるのだと思います。

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aka

 いつものように6時前にいったん目が覚めたけれど、なぜか気持ちよく微睡んではっと気がついたら7時ちょっと前。そんな調子で一日中眠かった。体調がとくに悪いという事もなく、まあ敢えて言えばストレスがなくはないけれど、まあそれはいつもの事なわけで・・・春眠暁を覚えずってことなのか。
 身体のバイオリズムは季節に敏感に反応する。関東地方、週末の天気予報では30℃近くになる予報。
 腰の手術をしてから1年、L4L5の椎間板がまったく無い、2つの腰椎がくっつきそうで、まだくっついてない状態。医師は横ずれはないので、そのうちに骨同士が1つの塊りにくっつけば大丈夫かもとのこと。年単位での話らしい。現状は痛いです、腰痛です。トラムセット、リリカ。

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neko

 入院当時はもがき苦しみました。入院治療して出口が見えたわけではありませんが、とりあえず行動を起こしたわけです。その結果、自分の心と向き合い、考え抜き、自分で決断し、自発的にアクションを起こした結果、出口が開いたのです。この苦しみに向かい合い、磨くことで、やっとトンネルを抜け出すことができたのです。まぁちょっとした油断で逆もどりする病気ですから、安泰というわけではありませんが。
 基本は認めることですね、病気を受け入れることをしないで我慢の断酒をしている間は再飲酒がまってるはずです。そして自分の金で飲んで身体をこわして何が悪いんじゃ、飲んで死ねれば本望というようなことを口走ったりするようになります。
 そこから回復するには、自身がなっとくして断酒すること、断酒しなければならない意味を知ったうえで酒をやめるようになれれば、まず身体・内臓が目に見えて改善してきます、しらふでいる時間が増えていけば、ぐちゃぐちゃだった判断力が戻ってきて、生きようとする感情、飲まない生活への自信、もっと回復が進すんでくれば、生きる上で自分にとってかけがいのないものは何なのか考えたり、人生の意味についてかんがえたり、まともな人間の考え方になってくるはずですよ。

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yum

 飲みすぎが習慣化している人の中には、時間や場所を選ばずにどんなことをしてもお酒が飲みたくなり、飲み始めたらやめられなくなるといった状態におちいる人もいます。この段階は、もしかしたらアルコール依存症かもしれません。飲みすぎが習慣化してからアルコール依存症になるまでの期間は、男性で20年以上、女性はその半分の期間といわれています。
 連続飲酒、離脱症状は出ていないけれどお酒が大好きで体調を崩していてもやめられない人、いけないと思っても飲酒運転して事故をおこしたり、自分や人を傷つけたりといった問題をおこしている人などは、プレアルコホリズムが疑われます。
 早期に治療を始めればそれだけ治療効果があがりやすい病気です。とくにプレアルコホリズムという、依存症の手前できちんとした医療につながれば、肉体的な問題だけでなく社会的にも経済的にもより少ない損失で回復が期待できます。プレアルコホリズムの段階では減酒でも回復可能なことが多いのです。

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mesi

 誰れでも年をかさねるにつれて全体的に硬直しておもくなります。ささいな失敗を恐れてチャレンジするよりも、羞恥心が上回り、逃げ腰というか変化を嫌うのかもしれません。その果てに待っているのは思考の硬直だぁ~。
 人は自分がどのような思考をしていても自分は極めて正当に思考していると考えます。このお馬鹿な思考の兆候は、自分でこれしかないとか、きっとこうに違いないというように唯一の解答・結論しか頭に浮かんで来ないことなんです。直観を否定しているのではなく、ふたつの事象から一つの結論しか導き出さないという単純な思考に警鐘をならしています。
 イライラしているときに何らかの決定をするときは、ほかにも良い選択肢が無いかを、一度考えてからにしましょう。たとえその選択肢があまり有効でないと感じても、この選択肢を考えてみることは、自分が硬直的な思考をしていないかどうかをチェックし、思考の柔軟性を拡大します。

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suzume

 自己肯定感って言葉、言い換えれば自分を好きになったり、受け入れたりすることだけど、口で言うほど簡単ではありません。自分を変えるために新しい習慣を持とうと思っても三日坊主、三日続けばいいほうですね。その時は頑張ろうと思っても、また挫折して、いつもの自分の繰り返しです。
 いつまでも他人を羨んだり、自分の人生を心から楽しむことができていない。そして僕らには断酒をつらぬくということも加味されますから。
 断酒しなければ生きていけない僕らに問われているのは、日々のなかに潜むさまざまな不安や恐怖などにどんなイメージを持っているのか、与えられた日常とどう向き合っていくのかという個々の世界観なのかなと思う。
 そして、幸福とはどんなものなのか、ささやかな日々のなかにこそ、幸福があるのだと言うキズキ。生きるということは生かされているのだという事実、そこに感謝の気持ちをもてるのか。

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siraneyutanpo

 飲んでいた時に感じていた不満や憤り、それって本心ではないですね。酒を飲んで沸き起こってきた感情は、その場の空気に左右されていることが多く、よくよく考えてみるとどうでもいいことが多い。それって一時の感情にすぎず、本心ではないように思います。
 そんなこんなで酒をやめてから些細なことでは怒らなくなり、安定した精神状態を得られるようになったし、愚痴っぽさがなくなって前向きになった気がします。
 毎日飲んでいたから当たり前のことだけど、年中二日酔いの状態で過ごしていましたよね。二日酔いではないカラダがどういったものだったのか、子供の頃以来の久しぶりに思い出して、頭と体の軽さを実感することが出来ている。
 これも当たり前のことだけど、思ったよりもずっとお金が節約できる。そうとうな金額を酒飲みに使っていましたからね。また時間も有効的に使えるようになり、読書や運動などといった自分に投資できる時間も増えた。酒飲みが思っているよりも、1日の時間は長いのである。、、、

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owa

 どうやったら断酒ができますか?、いつから断酒を始めたらいいですか?、まぁその回答はこれにつきます。やったら出来る、それだけのこと。目の前から始める、それだけのこと。そう初心者にとっては、どうやったらという、How toを知りたくなるのは無理もないことだよね。
 そう、大抵は断酒することをガマンであると思っていますから、ガマンであるならばなにかしらのやり方があるはずですものね。けれど、断酒は精神的治療。生き方の良い変化を加速させるための治療なんですね。だからアルコール依存症の治療、≒断酒には決まったやり方などないのです。あるわけもないのです。
 つベこべ言わずに、しのごの言わずにただ行動をする。つまり、修行のようなものと思ってもいいです。禅の修行にあれこれ物言いをしていたら修行にならない。ひたすら、座禅をするのみ。だから日々断酒、そして一生断酒あるのみ。なんですよ(笑)

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benchi

 春になりましたねぇ、外は春の嵐みたいな生暖かい風。ちょっと前まで寒かったのに、気がつけば桜が終わってハナミズキが満開、毎年春が来るたびにありがたいなぁ~って感じます。そのありがたさは加齢とともに大きくなっている、どうしてかしら。脳の中で何かがジリジリしてる。
 春になったからって今までの痛みや不満が改善されるわけではないですけどね。このまま状況や相手が変わることを待っていても、思いどおりに変わるとは限らないし。
 それなら自分から変わるのが一番の解決策かもしれません。でも言うは易しで、実際に実行するのはなかなか難しいです、まずは最近乱れがちな心の点検するところから始めようと思います。春ですから色々はじめてみるということで。

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tendon

 東京の桜、あの満開の光景は嘘だったと思うくらい、緑一色に姿を変えてしまいましたね。昨晩の出雲地方の大きな地震ニュースを考えて眠ったせいか、今朝見た夢は大津波の夢だった。東京沈没。こういう大活劇みたいな夢は年に数えるほどしか観ないんだけど、眠りが浅くなって。あ、これは夢なんだぁ~と気付いてから、また眠りに入って夢の続きが断続的に観れるのが面白い、窓外に見える押し寄せるリアルな津波を、夢の中すごく冷静に見ている自分が不思議な感じだったなぁ~。
 新社会人、大学サークルなどで大酒を経験する時期でもありますなぁ。アルコールは日常にあふれていて容易に手に入りますが、長期の大量飲酒が破滅的な結果を招くことはあまり深刻には認識されていないですよね。
 僕らのようにならない為にも、アルコールに対する正しい知識は是非、身に付けておいて貰いたいです。

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ted

 人の第一印象は会った瞬間で決まるといいます。その理由のは動物としての勘だそうです。自然界では近づいてくる物が危害を加えるかどうかを一瞬で見極めなければ生き残れません。人間にもこの本能が残っていて、見た目で一瞬のうちに判断するようです。しかもこの第一印象は初頭効果と言って、その後の印象を変えにくいと言われています。第一印象がその後の人間関係まで左右してしまうのです。そう聞くと、思い当たることってありますよね。
 小学生の時の友達でいまだに嫌いな奴とかね。そして自分事としては、飲んだくれてヘロヘロの時期に出会ってしまった人は、ボクのことをそう言う風に思っていることでしょう。これは自業自得というものですが。
 日本では見た目ではなく中身を磨くことを美徳とし、おしゃれよりも勉強をすることを大切にする文化があります。だけど、あなたも感じているように見ためや、着ている服、場合によってはメガネなども影響力を大きく受けるようです。逆にいつも同じような服、どうでもい感じの服装の影響力がマイナスに働き、やる気のない毎日、自信が持てない自分になってしまうのは当然です。
 まぁ春にふさわしいカッコで、上を向いて歩こうってか(笑)

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wanwan

 空を見上げたらサクラは葉桜だ、ハナミズキの白がもう開いてる。黄色や桃色と新緑や僕らの生活とは関係なく時間は流れ続けいますから、いつの間にか春色から初夏になっていくはず。
 1980年代からニフティーのパソコン通信、Win95からネットでメール、ミクシー、最近のTwitterやFacebook、インスタなどまで、30年こういう世界を体験して生きてきたわけだけど、まあどの時代も変なやつがいておなじようなことが問題になって、仮想通貨で信じられないような金額が盗難にあったり、FBの個人情報が漏れてトランプ大統領が真っ赤に燃えたり。速度感が昔とはずいぶん変化したけれど、一言で言えば基本は一緒だと思う。
 最近のカキコミなど匿名性のある情報のやり取りは、トイレの落書きみたいなもので、風評被害やうわさの垂れ流しだよね、信じる人達もいっぱいいて何が本当なのか見極めが大事。中国の大衆もネット規制の栓が外れたらどうなるのか、などなど楽しみではある。
 ちいさ~い声で言うけど、風評として、1ケ月以内に関東地方に大地震が来るってはなしがあるんだってね。東北大震災直後は食糧とかミネラルウォーター、卓上ガスボンベ、電池とかみんなが買い漁っていたけれど、いまは全然そんな雰囲気はないもんね、週末はこっそり家だけ準備、確認しておこうかな(笑)、いやマジ点検だけでもする時期ですね。

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king

 春になって少しだけど、正直に自分をさらけ出せるようになってきた気がするな。60近くなってやっと、というのが恥ずかしいけど。
 子供のころから、そういうのって不得意分野だった、でもそういう自分はあまり好きじゃないというか、開けっ広げな性格の明るいやつらが羨ましかったりした。ワ~って叫んで開け広げたい気分、発散することを抑え込んで生きてきたのかも。そんな自分は嫌いだって本当は知ってたんだけど、気が付かないようにしてたフシもあるし。シャイとも言うんだろうけれど少し違うかも。
 酔っぱらっても、なんだか硬い表情で冷静をよそおっていたけど、現在の僕からみれば普通の酔っ払いにしか見えないね。でも無理して硬い表情で冷静をよそおって暗いお酒ってのもよくないよ。
 ストレスをうまく発散できなくて、その結果アルコールにおぼれたのかしら。と言うことはシャイな人はアルコール依存症になる確率が高いかも(笑)

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burukkurin_03

 故郷を離れて都会で暮らす人にぜひお薦めしたい一本です。きっと何かしら主人公に共感を抱くと思います。また、注目して欲しいのは主人公のファッション。1950年代ファッションもかわいらしいですが、主人公の故郷アイルランドを象徴する緑色が印象的に使われているのがとても素敵です。
 アイルランドで暮らしていたエイリシュ。小さな町の閉塞感に堪え切れず、アメリカのブルックリンに単身渡る。高級デパートと寮生活が続く毎日で寂しさに耐えきれなくなるが、トニーという男性と知り合う。メロドラマでもあるのだが、全く嫌な感じはしない。むしろ想いが成就するのかを応援したくなるようなそんな空気。ラストシーンの画も完璧に決まっているし、彼女シアーシャ・ローナンの作品でも一番の代表作になると思う

 舞台は1950年代。アイルランドの田舎町に暮らすエイリシュは、良い仕事に恵まれず閉塞的な日々を送っていました。そんなエイリシュにとって、姉のローズは美しく簿記係として活躍する憧れの存在でした。そんなある日、エイリシュはニューヨーク・ブルックリンへの移住を決断します。ローズの紹介でブルックリンに住む神父が仕事や寮の手配をしてくれるというのです。
 姉と年老いた母を残して故郷を去ったエイリシュは、悲しむ間もなく激しい船酔いで体調不良に。そんなエイリシュを介抱してくれたのは、同室の女性でした。その女性はすでにアメリカに移住したアイルランド人で、一時帰郷の帰りでした。女性は無事に入国できるよう入国管理局でのふるまいもエイリシュに教えます。毅然とした態度で臨むこと、リップとチークをつけ明るい顔色にすること、地味過ぎず派手すぎない服を着ること…これを守ったエイリシュはついにアメリカへの入国を果たします。
 しかし内気な性格が災いしデパートの販売員の仕事はうまくいかず、寮生の下世話な話にもついていけません。そして、ローズからの手紙を読み、エイリシュは深刻なホームシックに罹ってしまったのです。
 そんなエイリシュに転機となる出来事が起きます。一つは、神父が勧めた大学での簿記講義を受け始めたこと。簿記の勉強に目覚めたエイリシュは、ローズと同じように簿記係となる夢を抱くようになります。そしてもう一つの出来事は、イタリア系アメリカ人のトニー・フィオレオとの出会いでした。トニーの陽気さと誠実さにエイリシュは徐々に惹かれ、二人はデートを繰り返すようになります。それと比例するように、エイリシュは販売員の仕事でも見違えるような活躍を見せるようになっていました。
 そして、エイリシュは簿記の試験に合格を果たし、トニーとも恋人関係に。まさに順風満帆な日々を送っていました。しかし、その矢先にエイリシュに悲報が届きます。最愛の姉ローズが病死したのです。
 激しい悲しみに襲われたエイリシュは、ローズに苦労をかけてアメリカに来たことを後悔し始めていました。そんなエイリシュを慰めようと、トニーはロングアイランドの緑茂る土地に連れて行きました。その土地はトニーたち家族が購入を考えている土地で、トニーはエイリシュにロングアイランドで結婚生活を送ろうと伝えました。エイリシュはこの申し出を快諾します。
 エイリシュは姉を弔おうと一時帰国を決めますが、トニーはエイリシュがもうアメリカに帰ってこないのではないか、と嫌な予感を覚えていました。この不安を払しょくするために、トニーはすぐに結婚することを提案、二人はお互いの家族に内緒で籍を入れることを決断します。役所での婚姻手続き中、トニーは近くにいたアイルランドから移住してきた男性と談笑していました。偶然にも、男性の妻はエイリシュと同じ出身地でした。
 帰郷したエイリシュは、ローズの墓の前で涙を流しながらトニーとの結婚を報告します。しかし、故郷には吉報もありました。親友のナンシーが結婚するというのです。エイリシュはナンシーの結婚式のため一か月間の滞在を数日延ばすことにしますが、思わぬ形で故郷に後ろ髪を引かれることになります。ナンシーがエイリシュにジムという好青年を紹介し、さらに、ジムの紹介でローズの職場の手伝いをすることになったのです。ジムは教養があり紳士的で、トニーとはまた異なる魅力にエイリシュは惹かれてしまいます。そして、ローズの簿記の仕事を引き継いだエイリシュは、上司から絶大な信頼を寄せられてしまっていました。
 トニーから手紙が届いていましたが、罪悪感からエイリシュはなかなか返事を出せないでいました。ナンシーの結婚式は済み、エイリシュはトニーの元に戻れる状態でしたが、ジムから愛の告白を受けてしまいます。
 そんなある日、エイリシュはかつて働いていた食料品店の女店主ケリーに呼び出されます。ケリーはひどく意地が悪く、温厚なローズですら嫌悪していた女でした。驚くことに、ケリーはエイリシュが結婚していることを知っていました。ブルックリンに親せきがいる店の常連客から教えてもらったと得意げに話すケリー。役所でトニーが話していたアイルランド人一家がそうだったのです。ケリーはジムとの仲を取り上げてエイリシュを脅そうとしていました。しかし、エイリシュはこれを遮り、自分の本当の名前、エイリシュ・フィオレオをはっきりケリーに名乗り、店を出て行ってしまいます。

忘れてしまっていた街への絶望感を再び思い出したエイリシュは、急いでアメリカに発つ準備をします。ジムとの交際を喜んでいた母に結婚を報告すると、母はエイリシュに別れを告げただ静かに抱きしめるのでした。ジムには会わず別れの手紙だけを送り、エイリシュは再び船旅へ。船には、ブルックリンに向かう垢抜けない少女も乗船していました。エイリシュはかつて船で出会った女性のように、少女に船旅とアメリカでのふるまいを教え始めました。そして、やがて行き着いたその地は故郷になる、と伝えるのでした。
 ブルックリンに到着すると、エイリシュはまるで何もなかったかのような表情で仕事終わりのトニーを待ち構えていました。二人は熱い抱擁を交わし、再会を喜ぶのでした。

brooklyn

 偏った思考、限定された視点、頑固な気持ち、それらカタチのない見えないアルコール依存症特有の領域が、僕らの暮らしや人生から、ゆとりや豊かさを奪っていくのだとしたら、僕らはどうしていけばいいのだろう。
 人が生きて行くというのは選択の連続です、今の自分は過去の選択や決断の結果。そして、これからも分かれ道に遭遇するだろうけれど、左右選びながら生きていくんでしょう。飲もうか飲むまいかと思うことが一生ついて回るわけです。
 であるならば、できるだけ自分が納得できる選択をしたいけど、これからも未来の自分が選べるのは断酒の道しかないのです。迷ったときに、この選択がいつでもできる、いやその枝道が出てこないこと、その悩みが現れないこと、飲酒欲求がないというのは魅力的なことなんですが。
 ぜひ、自分の決断の力を磨いて自分の好きな道を進める自分を手に入れてください。

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