アルコール依存症日記 2009久里浜の夏から

久里浜アルコール症センター 東6病棟492期 since2009年9月12日

2018年01月

bull

 今日はやめておこうと思っても、飲んでしまう、少しだけにしておこうと思っても酔いつぶれてしまうなど、飲酒に対するコントロールを失っていく病気ですから、意志の強さとは関係がないといわれてます。だけど、自分としては意志が弱いから飲んでしまう、多少は関係あるとおもいますが。
 飲み続けていれば、どんな人でもアルコール依存症になる可能性があります。むしろ真面目で責任感のある人がストレスをためやすいので、深酒して酔いがまわって発散することを覚えると、依存症になるリスクが高まるというか、片足を突っ込んでいますね。
 お酒を控えるようにと言われても実行せず、噓をついたりごまかしたりするので、意志が弱くだらしない人に見えます。そんな自分を恥じて、焦りの中で挽回しようと躍起になり、さらに事態を悪化させることも少なくありません。けれどもこうした言動の背景には、飲酒のコントロール喪失という病が潜んでいるのです。
 アルコール依存症はけっして恥ずかしい病気ではありませんが。世間には秘めておきたい病気ではあります。

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golf1

 XX の無い人生はつまらない、このXX には入る言葉は人それぞれでしょうが、やっぱりお酒が一番多いのかしら。恋愛、音楽、ギャンブル、本読書、映画、趣味、テレビ、酒。たくさんあるはずなんだけれど、XXに入れる言葉が決まってる人は幸せな人だね。
 楽しみが何もない。毎日仕事をして家事をして1日が終わってしまうとか。生きてても辛いことしかないだろうし、やりたいこともないしなんのために生きてるのかわからない。死んでしまいたいと思う自分と生きたいと思う自分がいますなんて人までいますから。
 生きてさえいればいつかいいことあるなんて、延命のための自己欺瞞だよね。結論を先送りしてるだけのごまかしですね。そしていくら先送りしたところで最期にたどり着くのは、やっぱり先送りなんだろうね。

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Peace

 東京で育ったボクらにとって雪が降るということは、ドキドキわくわくすることだったよね。夜中にソッと窓を開けて雪が積もっているか確認したりしてさ。学校は半分休みになって校庭で先生も一緒になって雪合戦や雪だるま作りをしたよね。青山通りの坂でコメ袋のそり遊びをしたり、ほんとうに大雪が降った時などはスキーを持ち出して坂道を滑ることもあったから、昔は東京でもけっこうな雪が降っていたのだと思う。
 山手線や地下鉄も殆ど止まったハズだし、今日は雪だから学校も職場も休みや早仕舞い、雪だからしかたないよね的なエクスキューズがまかり通ってた気がする。

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kuroshima

 自分で勝手にわかったつもりになっているコトって意外と多いでしょ。あっそれは知ってるから、で終わっちゃう、油断しているとそこで思考停止になって発展や展開をしないんだよね。
 日常の中で、ふとした瞬間、ふとした疑問、ちょっとした感動、ほほう!とかね(笑)、そういうのを感じる感性とか驚きや好奇心を大切にしないと終わっちゃうのだと思います。
 つねに意識して感じるようにアンテナを張っておく努力をしてないと、どんどん萎えてしてしまうんだろうな。歳をとっても魅力のある人っていうのは例外なく好奇心があって、自分の言葉で自分の世界を語れる人だもんね。 
 シングルモルトのウンチクとか語らせればイイせん行けるんだろうけど、アルコール依存症の人としては、何年も断酒していても、自分の心の中をいつも覗いていないと危ないんだよね。

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suzu

 しらふの状態でストレス度数の高い人が、酒の力を借りてその場しのぎの発散をしているうちに、酒なしではいられなくなってしまうのです。
 いいかげんでだらしない人がアルコール依存症になると思われがちですが、人に気を使いすぎるとか、一人で他人の分まで引き受けて頑張ってしまうとか、頼まれたら嫌と言えないとか、いわゆるイイ人系が危ないと言われています。
 軽症のアルコール依存症患者、これの意味というか定義がよくわからないですよね。まぁ僕らは重症のア症患者ということでワカリやすいのですが。この軽症の患者さん向けに減酒外来が久里浜病院で行われています。
 軽度な依存症や予備軍の人々には減酒でも効果があるとの考え方が主に欧米で出ており、治療方法の選択肢として開設され、公的保険も適用されるとのこと。要はごちゃごちゃ悩んでないで早く受診しなさいよ、ということですね。

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Audrey Hepburn

 アルコール依存症になれば、肝臓をはじめ色々な臓器が悪くなり、全身に身体障害がでてきます、そして、うつ病や不眠症を代表とする精神障害が合併します。たいせつなのは、多くの患者がこうした身体と精神疾患の合併症を主訴に一般の医療機関を訪れることです。
 しかし一般の医療では、カラダの症状の治療だけになってしまいがちです。それは、再び飲める体にする、つまりぼくらの再飲酒の手伝いをすることになっています(笑)
 やはり、専門医療機関、できれば久里浜につながることを進めます。治療の主体は入院治療になります。2週間ほど安静にして精神とカラダが回復してきた後に、断酒に向けての本格的な治療を開始します。そして患者に飲酒問題の現実を直面化し、断酒を決意させる、断酒継続のための治療を行います。
 退院後の断酒継続を支援するとともに、再飲酒した場合には速やかに必要な治療を行います。一般にアフターケアの三本柱は、1病院への通院、2抗酒薬の服用、 3自助グループへの参加、三本柱の有効性は確認されています。これを積極的にすすめ、実行していきます。

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yaris

 東京の初雪はガッツリ来ましたね、たまには積もらないと。冬らしい朝、やっぱり冬は寒くなくちゃいけない。低く暗い雲から落ちてくる冷たい雪は身が引き締まるようでキライじゃないな。
 このところ草食系の男子が増えてるのかしら、中性的な男ってのも多いかも。そのライフスタイルは淡白な感じですね。それをヨシとする社会の風潮も後押ししている感じ。肉食系男子のギトギト感っていうのは白眼視されてるもんな。むしろ女子のほうがギラギラというかキラキラと元気いっぱいを感じますね、おばちゃん達も含めて(笑)
 たしかに今やってる秋冬のドラマでも、トランスジェンダー系や、女装男子とか多い。NHKドラマ10の女子的生活、フジテレビ海月姫。WOWOWでバイバイブラックバード、去年はトランスジェンダー東野圭吾「片想い」これは面白かった。
 まぁ僕らの若い頃はもっとギラギラしてたんだよって説教こいてもハジマラナイワケだけど、もうその潮流は変わらないんだろうな。そして僕らおじさん達はうつむき加減で、、、ってな感じ。

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red

 酒を飲んでアルコールが効き始めた瞬間、ふわっ、といい気持ちになる。心が軽くなるように思いましたね。もっと飲めば、もっと良い気持ちになるのではないかと思って更に飲む。ところが、アルコールが効き始めた瞬間の、ふわっとした一瞬の感覚はついに戻ってきませんでした。ただ、でろでろ、酔いが深くなるだけでした。
 以来、断酒がつづいているので、あの、ふわぁっとした感覚はお預けになっているわけ。まぁボクの希望としては、死ぬまでそれを味わうことがナイことを願います。
 それから、酒を断る時は今日は車なんでとか、体を壊しましてといってやんわりと断ることとしています。今夜は東京でも雪が積もりそう、、、

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ymo

 病気とかカラダの不調が起こる背景には人間関係が原因になっていることが多いですね。パートナーや親、子どもなど本当にわかってほしい人に自分を理解されない苛立ち。職場の人や友達に嫌われたり、対立しないようにと抑え込んだ不満や要求。それらがヘドロのように自分のカラダに溜まっていき、弱っている部分に症状となって現れる。そこでつい飲んでしまう、逃げてしまう自分。
 相手が言葉にしない本当の気持ちや欲求に気づき、何も言わなくても理解してくれる人と信頼されるような人間になれればよいのだけれど。
 自分の考えや意見をうまく伝えられず、自分の気持ちを押し殺したままに過ごす日々が続く毎日。イヤですね。僕らの場合はきっぱりと断酒すれば、信頼される人へ成長することは間違いありません。

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mini

 お酒をよく飲む人のほとんどは、自分がアルコール依存状態にあるとは思っていないはず。ところがアルコール依存症の疑いや予備軍に入る人たちはそうとう数になるんです。
 自分は違うよ、そう思っていたとしたら要注意。第一歩は自分は違うという思い込みから始まります。自分はアルコールに強いと思っている人は、とくに注意が必要。酒に強いというのは、肝臓でアルコールが分解されるときに発生する有害物質アセトアルデヒドの処理能力が高いという意味。つまり、悪酔いしにくい体質のこと。
 アルコールに強い人ほど判断力の低下を自覚しない傾向がみられます。酒気帯び運転によくみられる、これくらい平気だという気持ちが、すでに危険な状態なのです。
 お酒を飲むと脳の働きが変化し、緊張がゆるんだり、いい気持ちになったり、気が大きくなったりしますよね。それが「酔う」ということだけど、普通だったら脳への影響は数時間程度で治まりますよね。ところが毎日のように多量に飲んでいると、脳はその状態が普通なんだと判断するようになります。すると反対に、体内のアルコール濃度が低くなったときに対応できなくなり、さまざまな不快な症状があらわれるのです。
 離脱症状がみられたら、すでにアルコール依存症になっているということ。そうなったら残念ですが断酒しかありません。できればそうなる前に、予防したいものです。ナルメフェンと言う飲酒量低減薬が発売されるようですが、、、、

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12

 夫婦というか身内というのは、心の中では認めていたり、感謝していたりしても、それを見える形で表現することは少ないし、感謝を言葉で表現するのは苦手だから、分かりにくいという評価を下されているのでしょうか。
 家庭内でも、やっぱり一言でもいいから「頑張ったね」「ありがとう」って言ってもらいたいと思ってしまうんですよね~。それはお互いさまですけれどね(笑)
 それには感謝や承認を積極的にすることで関係が良好なものとなって、よりいっそう心地よい居場所ができるかもしれませんからね。そのために不毛な努力をして自分を蔑ろにしては元も子もない。と、頭ではわかっているんですけどねぇ。

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P58

 よほどの楽天思考の持ち主でない限り、思考パターンは自動的に未来を不安で思い描くようになっているようです。
 悔いのない人生を送ろうと考えた途端、僕たちは行動を起こすことを回避します。なぜなら、その行動を起こした結果を想定すれば、見えてくる未来の有様のほとんどはうまく行ってはいないから。誰しも振り切りたい過去を持っているものだし人生には悔いがつきもの、悔いのない人生などということ自体、そもそも絵空事に過ぎないようですからね。
 うまく行かない結果を未来に招かずに済むには、その行動を起こさなければいい。現状さえ維持しておけばいい。が、そうやってやり過ごして行った結果、何も行動を起こさなかった自分の過去を、ああすればよかった、こうすればよかったと、結局は悔いることになるのだ。
 過去は過去にまかせて、未来は未来にまかせて、今を生きる、確かにこれが理想ですね。
 残念ながら、言葉で言うのは簡単、実際にそうあれることは稀で、過去と未来をせわしなく往来する僕たちの思考を現在に引き戻すには、不断の努力が必要であることはカフカ。

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itumo

 アルコール依存症の僕らがお酒の代わりとして飲むものではないとされています。断酒中にノンアルコールビールを飲んで、最近のは良くできていて味では満足するけれど、やはり物足りなさを感じてしまうはずですね。その物足りない感じが飲酒を誘発させてしまうということ。
 ビールのノド越し感がよみがえり、危険な妄想が浮かびそうですよね。やはり、ノンアルコールだから大丈夫という理屈はとおりません、いつまでたってもお酒を断ち切ることが出来ませんよね。ノンアルコールだからと安易に手を出さないことがお酒を断つことに繋がるのです。

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2000gt

 アルコールを過量に長期間飲み続けると、脳の活動は抑え込まれ抑制された状態になるそうです。そこで、急に飲酒を中断すると、脳の活動を抑えていたものが無くなってしまうことになり、脳が暴れだしてしまうということです。
 この為に落ち着かなくなったり、手が震えたりといった症状が起こりますが、脳の暴れ具合が大きい場合には、幻覚が現れたり、てんかん発作が起きたりします。
 日本人の大多数は、お酒を飲むのをやめても、もちろん、禁断症状は生じませんね。しかし、そのうちのたぶん300万人程度は依存症じゃないかと思うのです。
 その背景には、家庭や仕事などで、容易に解決できない問題を抱えていて、飲酒がその辛さを和らげる手段となっている場合もあるでしょう。難しい問題ではありますが、正しい知識を持って、アルコールの怖さを過小評価しないことが大切なのです。

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 そう云えば平成30年でしたね。昭和から平成に変わって30年、世の中の移り変わりはスゴイもんだと今更ながら驚嘆。
 時の速さに驚くのはいつものことなんだけど、それにしてもなぁ~。振り返ってみるとラッキーな流れの中で人生のいい時期を過ごしているのだろうと思います。
 去年ふたつ上の姉が還暦に、だからボクの折り返し点もとうに過ぎている訳。そう考えるとモっと楽しまなければいけないと思うのだ。
 自分にとって大切なことをより大切にしたいし、それから夫婦で、パートナーと楽しく生きて行くことも重要ですからね、そんなことを常に意識して生活して行きたいと思います。
 来年には元号が変わる、まだ人生に対するスケベ心有り、アレもしたいしコレもやりたい。しかし酒だけは飲まないようにしよう(笑)

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oh

 一年の計は元旦にありと言いますが、どんな年にしたいのか計画を立てましたか。目標とか計画を立てるタイプでなくても、誰もが良い年にしようという気持ちになりますよね。まぁ良い年にするために必要なのは、目標より先に頭の中を整理すること。人間は思考の通りに生きようとするらしいからね。
 いくら立派な目標や立てても、どんな思考をするかで人生は変わってくるもの、頭の中を定期的に整理しないと、同じことでグルグル悩み続け、そのことで疲れてしまい、やがて無気力になってしまうから。
 そんな悪循環を抜け出して、自分のイメージしたとおりの人生を意図的に生きるためには、知らず陥っている自分の思考のクセに気づき、自分自身で問題を解決していく姿勢を持つことがだいじ。

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mario

 普通に生活をしていれば、なにかしらの失敗は免れないですよね。同じ過ちを繰り返さないように反省をしたり、少しはより良く生きようと努力する。これって当然のことだけど、アルコール依存症になってしまった場合はなかなか難しい。そこを乗り越えないと普通には戻れませんね、方法は人それぞれケースバイケースだから、個々にあがいて這い上がるしかないのだけれど。
 這い上がった中には多くの失敗をしたからこそ人間的な深みがあり、人の痛みや苦しみを理解し、思いやりや優しさをもって賢くしなやかに生きている人もいます。
 人には失敗はつきものだけどそれをダメ人間の象徴と捉えるのか、自分自身のステップアップ過程とするかは自分しだいだろうね。

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beatle

 東京は快晴つづき、初日の出やスーパームーンに祈りを捧げた人も多いのではないでしょうか。太陽や月には神秘のような感じとか敬虔な気持ちで眺めるとか。なんだかボクたちは光に導かれるのが好きですよね。
 だけど夜空には闇もある。人生にも闇がある。なんだか闇があるからこそ、輝いている光に意識が向かうのでしょうか。
 ひとつの問題が去ったかと思うとすぐに次の問題が現れる。これはいくら闇を蹴散らしても、闇が襲ってくるのに似ています。そういうときでもその闇に背を向けて、光に向かって歩くことが大切。
 人生に問題はつきもの、だからそれを受け入れる。そし光に向かって良い方向に目を向けて進む。ボクらには、これしかないですから。

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77

 明けましておめでとうございます。昨日までがどんな日々だったとしても、今日からリセット。新しい年の始まりです。
 捨てたいけれど、捨てられないモノというのは、自信のなさの証拠品と言われています。なぜなら捨てると自分を飾れなくなるという不安がつきまとうからです。たとえば、高かったけれど着ていない洋服の山。それから買ったはいいけど、勉強していない本とか教材もあるよね。
 そんな自信のなさの証拠品にあふれた部屋にいると、捨てたいけど捨てられない。片付ける気持ちはあるけれどカラダが動かない。いつか勉強するかもしれないから。こんな気分の間でストレスを感じることになるのです。せっかく新しい年は始まったのに、家はますます居心地の悪い空間になっていますよね。へぃ、この正月三が日でなんとか。
 まぁ断酒している限り、これからの未来に希望を思い描けるのは幸せなこと、有り難いこと。謹んで新年のお慶びを申し上げます。

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