アルコール依存症日記 2009久里浜の夏から

久里浜アルコール症センター 東6病棟492期 since2009年9月12日

2017年06月

vw

 かんたんに治る病気とは思っていないですよね。たいせつなのは、本人が何としても立ち直ろうと強い意思を持つことなんです。そして断酒というゴールへ向かっていくことです。
 節酒や休肝日、飲酒量を減らせば大丈夫という考え方はアブナイ感じです。心と体がアルコールを覚えてしまっているので、少し口にするとすぐに抑制がきかなくなり、逆戻りしてしまう危険が強いのです。完全に断ち切らなくてはならないと思っているのですが。

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akina

 アルコール依存症には幾つかのリスクファクターが知られています。例えば酒飲みの家系といった表現があるけれど、親が大酒飲みの場合、子供はその弊害をしっかり見ていたはずなのに、その子供がアルコール依存症になるリスクは通常より高くなるのは知っていますね。久里浜病院のアルコール勉強会で習いました。
 いつもアルコールのことを考えてしまう、最初に決めた以上の量をどうしても飲んでしまう、自分が飲んだ飲酒量をかくしてる、酒が入ると普段の自分から変身する、前日の記憶が何もない、手先が震える、汗をかくなど身体症状がある。
 こうしたサインから自己の飲酒状況にかなり不安を覚えていても、なかなか精神科を受診しにくい場合もあるかと思います。専門家に助けを求めることは弱さを認めることになるといった意識もあるかもしれません。そして依存症と診断されたらお酒が飲めなくあるから嫌だという不安感。
 でも、専門施設で治療を受けることはだいじ。その必要性があるのかどうかといえば、それは確実にありですよね。グダグダ言ってないでハヤク行けよ。

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k1

 すべてを自分でやろうと思っていると、どんなに時間があっても足りなくなってしまうでしょ。まずは優先順位をつけること、自分以外でも対応できることはやらないなど、時間をつくることが大事。悩んでいても時間を浪費するだけ。
 よく考えたら当たり前のことだけど、悩みというのは原因がわかれば、何らかの対策を立てられますよね。逆にわからないことは解決できない、そういうのはアキラメルか後回しにしちゃう。
 時間の余裕ができると、どんな風にラクになるかというと、原因がわからない→解決できない→さらに悩みが深くなるといった悪循環を断ち切ること、これは大きいですよね。これまで気づいていなかった悩みの本質が見えるようになるかも。
 
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kurihama

 世の中にはゆっくり遅咲きというか大器晩成というタイプがちゃんといて、50/60代でぐいぐい伸びてくる。
 いまの時代は変革期でしょ、若くしてブイブイいわしてる早熟型が求められてるところがあるけれど、そんな人ばかりがちやほやされる社会がいつまでも続くわけではない。経験十分な遅咲きタイプが大きく求められる時代が必ずやって来る。
 人生は意外と長いしね、先行して突っ走しって息切れして落ちていくよりも、後半にぐぐっと伸びた方が楽しいよ、きっと。
 それまでに、精神疾患も寛解してるハズだよね。

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500

 チョット前に相方と二人、蒲田駅ビルの昔からあるステーキハウスで。ナイフとフォークでロース肉を切り、ライスを食べながら思った。昔はテーブルマナーとか言ってフォークの背にライスを乗せて食べることが正しいマナーだという認識があったよね。
 あれって何だったのだろうか、小学生のとき皆で同級生の親が経営してる日比谷松本楼に行ったとき、坊ちゃん刈り半ズボンの正統派少年のヨッちゃんがしたり顔でフォークの背にライスを押し付けて食してた。昭和の遺産なのかしら、だけど今でも年配の人はするらしい。
 そういえば、フランス料理フルコースなんていつ行ったか忘れるくらい食べてないなぁ~、都内のレストランどこがお薦めなんでしょうか?

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cat

 悩みごと、問題はどうしたら良いのか考えることではなく、まず自分がどうしたいのか、そして繰り返しおのれの心に聞くことか。セルフイメージというか執着との折り合いをどうするのか。わかんねぇ~
 大人げないなと思いつつ、大人であり続ける必要もないかと思いなおしつつ、自分の正しさを疑わず感情に素直に生きているヒトがまぶしく見えるときと、感情を飲み込んで謙虚に自分の出来ることをして生きているヒトがまぶしく見えるときと。こんな根本的なことに惑うこと多し。またまた惑いスパイラルに落ち込んでいく。
 ふふふ(笑)

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635
 性格や立ち居振る舞いなどの良い人を上品といい、悪い人を下品ということになるというのは誰にでもわかりやすい。
 品格とは正義感、責任感、倫理観、勇気、誠実など、自分の利益だけを追求しない、受けた恩には恩返しをする、等々。要するに社会人として生きていくために重要な資質であり、それは男だろうと女であろうと同じことなんですね。
 今の世に品格がある人って、誰かの名前をあげようとしてもまったく思い浮かばないのは情けない限り、でも品位も品格もない人たちを挙げよと言われれば簡単ですよね(笑)

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f500

 年齢をかさねると胸おどるようなことは少なくなる。好奇心とか感受性なんかが少しずつ減少しているのでしょう。感動することも少ないよね。まぁ老化ですねぇ。家の相方に言わせると、ダリィーんだよ。となる(笑) 86歳の母には鼻で笑われそうだけど。
 ふつうに生きていることをかさねているから経験は増えているわけ、経験値により知っているから驚かない。以前に驚いているから新鮮味がない。驚かないから面白くない、だよねぇ~
 ダルくないためには、面白さが一番大きな要因だとおもうんだけど、それは感動とか驚きをふやすこと、それには無関心を止めないと、それから好奇心だよね。
 流行りの言葉では諦観スルゥーがさまざまな無関心につながっているでしょ。熱意を持って社会や人生に関わっても結局無駄なのではないか、そんな深い疑問から逃れられない自分がいるわけでしょ。
 正直にいえば自分自身の中の無関心と闘っていかないとダメ。世の中なんてこんなものさ、できることなんてあるわけないさ、と思っている自分だよね。だから何か見つかるとイイネ!

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post
 人って心に影響される生き物なのだなぁと思う。心が落ち着いて前向きだとね、カラダはそれについてくるのです。心が整わないとカラダも整わないし、心が前向きにならないとカラダも前向きにならないわけだね。
 まぁ行き先とか目的が明確になってきてと言うか、心が決まってとか、決心すれば。ようやく手段の大切さが見えてくるわけ。

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vw

 色々な理由で人と会うけれど、心の中で相手をじっくりと観察するのが好き。で、人の性格とか考え方とか生き方とかってものは、その人の身体に現れるものなのだなぁって思うわけ。偉そうに上から目線でものを言うわけじゃないけれど、うっすらと透けて見えちゃうんだなぁふふふ。
 人が生きてきて経験してことは年輪のように刻まれていて、その人の顔の表情や身体を作るものなのだね。まぁ目つきとか姿勢だよね。どんなに着飾っても化粧してもごまかすことは出来ません、どうしても全体的に滲み出てきちゃうんだよね。
 人間のその時点での格が出てるんだよね、なかでも自信がなくて潜在的に劣等感を持っている人が多いと思う。これは年齢とか地位とか教養とかは、あまり関係ない気がする。つまり器量ってことか。僕はあまり好きな言葉ではないけれど、最近使われる品格といえるのかもしれない。

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nino

 ボクらの約半分がうつ病とか、心の病気を合併してる。もともと不安定な心を癒す手段としてアルコールを求めてしまうことも多いからね。
 アル依自体が合併する心の病気を深刻化させやすいから、悪い方向への相乗作用が起きやすいのも問題だし。
 気持ちが病的に落ち込むと死にたい気持ちがでてくるけれど、うつ病と同様、アルコール依存でも自殺のリスクは大きな問題なのですね。まぁ人によっては楽だろうけど、そこは避けたいね。

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vespa

 49歳で久里浜に入院し初めて酒を断つ生活に入った、その後も定期的に通院し、お陰でなんとか酒のない生活をすることが出来るようになった。
 コツコツと続けていれば、どこかで花開くことがある。そういうことが信じられるようになり、まぁ人生50歳からと考察していたら、あっという間に60歳のほうに引き寄せられている感じですか。
 どちらにしても、来るべきチャンスに備え、さらなる経験を積み情報を整理して頭を冴えさせておくことも大切。これからは健康維持が第一かな、いざというときの体力が勝負かなと切実に思う今日うこの頃。

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cat

 酒が好きという点では同じで、明確な線引きをすることは難しいけれど、酒のために仕事や生活に支障をきたしていると自覚していても、酒をやめることができない場合はこちらの世界の人ですよ。
 朝から酒、仕事中でも人目を盗んでというように。そしていったん飲み始めると限界をこえるまで飲んでしまいます。そうしていると頻繁に記憶を失い、酒が原因で事故を起こしたり、怪我をしたり、職や家族を失うこともあります。
 過剰飲酒が続くと肝臓その他全身のあちこちに障害が出てきます。もっと依存が進むと離脱症状がはじまります、常にお酒を飲み続けずにはいられなくなってしまいます。そうなると助かる唯一の方法は、生涯断酒することだけとなります。
 断酒することに関しては、努力しても自分の力だけではどうにもならない何かがあるといわれます、それを神の力と感じるのかもしれませんね。

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alfa

 人生はいろいろ楽しいのだ。もちろん人生がうまく行っていない人がたくさんいるのは知っていますよ。あしたの食事にこまる人、病気で薬代にこまる人もいますね。もぅこれはダメ思わず絶望したくなる瞬間を迎えている人もいるのでしょうね。
 不幸をわかったつもりではないけれど、そういうのを救うのって多分に人生の楽しさだと考察した。生きていると楽しいこともあるかも、外に出るとうれしいこともあるかも、あんなこともしてみたい、こんなこともやってみたいと思うから救いがあるのかも。
 つか、そういうあなたは楽しみたいと思ってはいないのか。不幸に見える人たちって、きっと裏では楽しい人生を送っているのかも(笑)

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vwg

 僕らの心は揺れたりブレたりするのが当たりまえ、揺れない自分やブレない心をつくろうとすること自体が無駄なあがきのようなもの。
 まぁ揺れた心やブレた自分を素直に認めて、目の前の出来事や悩みと自分との距離、目をつぶって自分自身を右斜めうしろの上空3メートルから俯瞰してみる、何かみえるはず。
 そこからまた色々な始末という心のケアを重ねていけば、何かが見えてくるのかも。無駄なあがきでも、余計な心のオリは少し落とせるような気もします。

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VW

 くじけるな。くじけたら最後だ。堂々とゆけ。よしんば中道にして倒れたところでイイではないか。
 あきらめないで続けることですよ。わかっているけど迷って失敗してしまい、なかなか出口が見えてこない、そしてくじけそうになります。
 でも、あきらめないでよかったなぁ。最近ちょっぴり、そう思えるようになったかも、、、

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s300sel

 人は何かのルールを破ったら罪を感じますねぇ~、そこで考え込んでしまいます。ですが罪の基準は人それぞれですから。
 罪悪感を抱くということはネガティブな関連付けですから。その事象に対して違う意味づけでの考え方をすればどうかしら、普段とは違う視点で考えてみるのもよし。長い人生の中でこの罪悪感に縛られる必要はあるのかと考察するのもアリかもね。

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911

 いつでも冷静でいられる人って憧れますね。冷静でいたいと思いながら真逆を行く自分がいやでたまらない次期もありました、それが自分だし、しょうがないよねという感じでしょうか。
 たぶん性格は変わらないのでしょう、でも性格に対する受け止め方とか生きる姿勢を変えることは出来るかもね。まぁ積極的に友達を作ったり声をかけることが出来ないし、ひがみっぽいとかいじけるところは不変だろうし、自分に自信が持てないわけですよ。
 結局のところ、そのまま生きていくのでしょうよ。

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2002

 アルコールって嗜好品ですかねぇ、そして中枢神経系に作用する薬物でもあります、だから長期間の過剰摂取によって心理的にも身体的にも依存するようになります。
 一般的には酒をコントロールできないのは意志が弱いからと考えられているのではないでしょうか。自分に自信を持っている人などは、意志の弱さから生じる問題など自分には無縁と思われるかもしれません。
 したっけアルコール依存症の本質は決して本人の意志の弱さなどにはなく、アルコールが脳の機能をいわば変容させた結果ですねぇ、自力で飲酒をコントロールできない状態です。
 基本、長期にわたり大酒喰らっていれば、誰でもそうなる可能性があることは頭の片隅に知識としておいて下さいね。

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daimon

 医者に酒を止めないと命の保証はできないと言われたり、奥さんにほどほどにしないと離婚すると言われれば、さすがに本人も控えるでしょう。正常な精神の持ち主ならば、酒と命を引き換えにしたり、酒と家族を引き換えにしたりはしないはずです。そしてそれができないからこそ依存症という病気なのです。
 いつか本人も家族も、原因がアルコールそのものにあることに気づきます。何度も節酒や禁酒の誓いがたてられ、そのたびに約束は破られます。それが病気の症状なのです、本人も家族も意志が弱いからとか悪いことが重なったからなどと理由をつけて次に期待します。
 時には意志の力だけで何年も酒を止め続ける人もいます。傾いた家庭生活を見事に立て直してみせる人もいます。
 それでも最初の一杯に手を出す日がいつかは訪れます。それが禁酒の3日後かもしれませんし3年後かもしれません。どれだけ時間がたっていても結果は同じです。飲み始めれば遠からず悪夢の日々が戻ってきます。そう、もう適度に飲むこと、普通の飲酒生活が出来ない病気になってしまっているのです。

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maru2

 忙しい~時間がない~っと思っていても、よくよく考えるれば時間はあるんですよ。でも、やりたくないことに使う時間がないだけでしょ。
 しかも逃げ回れば逃げ回るほど、やりたくないことに必要な時間はどんどん増えていきますよね。解決策はさ、とにかく早いうちにやっつけてしまうこと。これに尽きるってことですかねぇ~(笑)

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mini

 飲酒をコントロールできるかどうかというところが問題です。大酒飲みであっても飲み過ぎたら反省して、次回から飲み方を改めようとする方が多いと思われます、ふつう反省しますよね。
 一方、アルコール依存症の場合は、少しでもアルコールを口にするとほどよいところで切り上げることができず、飲み過ぎて止まらなくなってしまいます。これは、アルコールをほどよい所で止める能力が無くなったコントロール障害を起こした状態。
 さらにアルコール依存症になった場合、体内のアルコール濃度の低下で自律神経症状や情緒障害、手の震え、幻覚などの離脱症状がみられるようになります。

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