アルコール依存症日記 2009久里浜の夏から

久里浜アルコール症センター 東6病棟492期 since2009年9月12日

2016年09月

mini

 酒が飲みたくなったら満腹にすれば、飲みたい気持ちをいくらか抑えることができる。だから饅頭を食べなさい、甘いものを食べるとよい。久里浜に入院中、飲酒欲求への対処方として教わりましたね。
 甘味には酒と似たような快楽を感じる効果もあるようです。甘い物の食べ過ぎはよくありませんが、酒を飲んでしまうよりもいいですね。眠れないので飲んでしまうより、睡剤を服用して眠ってしまう方が良いしね。
 だけど、まぁ初心者の頃はいいのだけれど、マイスリーで寝るのはいいとして、毎晩アイスクリームを食べるのを習慣化してしまい、いわゆる生活習慣病と言う奴になっては本末転倒なんですよ。厳しい状況です。
 脂質異常症、ヘモグロビンa1c、体重の数値などが、断酒8年目にして最高値に達してしまい、会社で強制の秋の健康診断が迫ってきてしまいました。昔なら検査日の前日はお酒を控えるなんてのもありでしたが、デブは前日に足掻いてもどうにもならないですからねぇ(笑)

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VW

 今の自分にとってふさわしい生き方、即ち断酒する道を選んでいくことが重要ですが、今どうしたいのか、がわからないと選ぼうにも選べませんね。自分自身どうしたいかがわからないなんておかしな話しですが、アルコールの欲求、魅力、魔力のような力は抗しがたく、この選択が出来なくて、誰もが立ち止まってしまうところなのですよね。
 簡単にいかないこともありますが、自分の心と対話しながら試行錯誤を繰り返していくことは、これから先の人生を見出すことにつながっていくのだと思います。前向きに生きるために選択することは決まっているのです。やるべきことは一つしかないので迷うことはありません、しばらくして踏ん切りがつけば気持ちがスッキリしてくるはずです。

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el

 私たちには、誰だってそれぞれに困った癖とか、人とは違うところがありますね。太るとわかっていても間食したりたくさん食べてしまうとか、有意義に一日を過ごしたくてもダラダラしてしまう、もっと変態的なたくさんの性癖があるはずですよね、そしてそれらの癖はにごく些細なことのように見えますが、そのことに対して大きな葛藤があったり後悔をしたりと、本人には大きな苦悩なのかもしれません。飲酒癖なんて大問題ですね。
 アルコール依存症は大変な病気ですが、決して自分一人だけで苦悩しているわけではありません。精神科の医師であったり、自助会の仲間もいます、そして親や配偶者、友人もいるはずですね。
 そのことを踏まえて断酒を貫くのが成功の秘訣なのだとおもいますよ。

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fla

 本人が治療を求めないというのが、アルコール依存症の1つの特徴です。嫌がる本人を家族など周囲の人が説得して治療へとつなげていくケースも少なくありません。
 以前は、断酒を決意していない人が医療機関を受診しても、医師から断酒をする気になったら来てくださいと言われることが多かったようです。
 最近では、断酒を決意するまでには至っていない人が受診した場合、先ずは外来通院だけでも続けて、飲酒に関する話を重ねていくといったパターンが多いようです。

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kyuri

 9月もお仕舞いの週。世間的には今月は台風の月という印象ですね。そう、文句をつけても、愚痴を言っても、天気にはかないません。人間どんなに頑張っても天気を変える力はないのですから。
 たしかに、言うまでもなく、変えることができないことを変えようとするのは虚しい努力。無駄に時間を使い無駄に自分を消耗させるだけ。だから、変えることができないことは受け入れていくか、あるいは、それから離れていくかの選択をするのが賢明な方策だよねぇ。
 僕らの場合、自身でアルコール依存症だと認めて受け入れること、そしてお酒から離れること。そう両方選ぶことが大事ですね。

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御料車

 アルコール科に入院して、治療経過の第一歩としては、当然だけどお酒を止めることから始まります。2週間ほど離脱症状の様子見をして、てんかん発作などがなければ、断酒治療の動機付けをするという目的で、アルコール依存症やその治療方法についての講習や勉強会を受講します。今思い出すとこの受講は本当に自分自身の為になったし、有意義だったと思います。そして面白おかしく講義してくれるドクターもいて、飽きることなく前に進めた感じです。
 少数でのグループミーティングを繰り返したり、自らの酒害や酒にとらわれていた心を深く省みる時間を設けたり、ミーティングの場では自分のことを話したり人の話を聞いたりする中で自分自身の問題に気付くことができるたりするので、依存症者の心の成長という面では非常に有意義な時間でした。
 入院生活を豊かにするための自治会を運営し集団生活のルールを学ぶとか、体育館でピンポンやバレーボール、外ではソフトボール、ミニゴルフ、久里浜特有の行軍という行事もありました。こういった経過をたどることにより、飲酒によって崩れた生活のリズムは徐々に修正されていくのです。
 そして外出や外泊の練習が始まります。いきなり退院しても、また前のような飲酒生活に戻ってしまっては意味がないため、入院中から地元の自助グループへの参加を義務付けたり、だんだんと社会復帰の準備も始めます。迎え入れる家族への相談会なども開かれていました。母が毎回来てくれていました(笑)
 そして退院。あとは、定期的な通院の段階に入ります。人によっては、わずかなきっかけで再び飲酒にハマ込むケースもあるため、嫌酒薬の服用や外来で通院しての経過観察が大変重要ですね、そして自宅近くの行きやすい自助会に参加することも、継続的な断酒の動機付けになります。
 なんだかんだで、入院中に始めたブログが8年経過しました。

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uni

 デスクの上も油断をすればすぐ散らかるものだよね。だからといって、油断なくいつも気を張って片づけているのもどうかと思う。なぜなら、片づけがすべてでなく、それに神経を注いでばかりいるのも疲れる話でしょ。まぁ真面目に仕事してるから散らかるということにしましょうか。
 食事も油断をして食べ過ぎれば、たちまち体重は増加する。量と質を吟味しなくては、健康も損なうしね。かといって、油断なくいつも神経を張って気を配るのもどうかと思う。
 ダイエットしようと決意して、いろいろと極端な制限にチャレンジ。でも、なんだかんだで思い通りに実行できないことが続くと、ヤケになって過食に走るわけ。んで、あえなく失敗に終わるのがいつものパターン。極端なことは続かないし、失敗したときのリスクも大きいからねぇ。
 わかっているはずなのに、繰り返してしまうんですよねぇ困ったもんです。でも、僕らのアルコール依存症では極端が一番ですよ、何がなんでも断酒あるのみ。
 
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red

 ボクらのカラダは飢餓に備えて、エネルギー源として脂肪を蓄えるようにできている、リスが晩秋に頬一杯に木の実を貯めてるいる感じかな。
 たくさん食べすぎたときの余ったものを脂肪として蓄えるようになってるのですね。一方で、食べる量が少な過ぎたり、食事を抜いたりした場合も、体は、次はいつ食べられるかわからないと判断し、脂肪をため込もうとするそうです。
 つまり、食べ過ぎがよくないのはもちろんですが、食べなさ過ぎも脂肪肝の原因になるのですって、飢餓状態も肝臓には良くないわけだ。特に適度な運動を行わずにタンパク質の摂取を減らすと、筋肉量が減ると同時に脂肪をため込もうとするために、痩せにくい体質になってしまうらしいですよ。内臓脂肪を減らして痩せやすい体質になるには、どうすればいいのやら。

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 人間生きていれば、いろいろな難問に遭遇しますね、僕らの場合はアルコール依存症に罹患しました。これってカナリ強烈なことですよね、当事者以外はわからないだろうけれど。
 同じ問題を抱えていても、深く悩んで、悩みすぎて暗黒の世界に包まれているようになってしまう人と、何事もなかったかのように処理して次のステップへと進んでいく人、2種類のタイプに分かれます、もっと違うタイプの人もいるのでしょうが、宗教にのめり込むとか。
 そんな悩みって、そもそもどうやって生まれてくるものでしょうかねぇ。悩みの大きさは期待と現実のズレに等しいのだそうですよ。自分の価値観に基づいた期待、自己中心的な期待。でも、思った通りに、期待通りに、結果が出ないことのほうが多いのが現実だね。
 このズレが、不満や我慢となり、いつまでも解消されずに大きく深い悩みとなっているのでしょうか、だから悩みを消し去りたいなら、まずは悩みの原因になっていることを順番に突き詰めていくことが大切だろうな。この順番を間違えると、本当の原因ではないことを原因だと思い込んでしまい、いつまでも根本的な対処ができず苦しいまま生きていくことになっちゃうからね。
 ちなみにアルコールの問題で悩んでいる場合は、スパッと断酒して断ち切るのが一番、色々やっても最後はそれしかないんだけどね。

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 この先ある程度長生きできたとして、現在進行形の日々を何とか穏やかに過ごすことが出来ていると思うし、断酒のことも何とか出来ている感じかも。
 そんな日々を懐古する時間が先の人生であるとすれば、それはすごくラッキーなことなんだろうと思う。その時までアルコールは飲まなかったと言うことですからね(笑)
 仕事で年配の方のお話を伺うきかいが多々あるのだけれど、腰は痛いけれどボクにとっては今が一番若いという事実、この先は衰えて老いていくばかりなのだから。
 だからやりたいことは今やっておく方が良いにきまってる。そして今がある事を感謝しつつ、ゴルフを少し頑張ってみようと決意するまだ蒸し暑い秋。

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POLIZEI

 アルコール依存症という病気は、放置すると肉体的な疾病や社会的なトラブルを起こしながら、長い時間をかけてゆっくりと進行し、断酒できない場合は必ず死に至るとされています。一般的に30歳中盤に発症の兆候があってもアルコール依存症のことは無知だし気が付かないですね。気にもとめないのが普通です。
 40代で大量飲酒による身体疾患でふつうの総合病院に入退院を繰り返し、40歳半ばにやっとアルコールの飲み方がおかしいぞと心配になって精神科に繋がったり入院出来れば良いのだけれど、50歳代で死亡するケースもマダ少なくないんですね。平均年齢52歳というデータを久里浜病院の勉強会で聞いたけれど、最近はどうなんでしょうか。
 大量の飲酒習慣が招くアルコール依存症は、健康を剥奪し、人格を破壊し、家庭を崩壊させ、仕事も社会的信用も財産も喪失させ、悲惨な死に至らせる。それが避けられない末路なんですねぇ。どこかで気がつかないと本当に終わってしまいますよ。

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SL

 何だかこの頃、将来のことを考えると、ついつい不安の方が先行しがちになってしまいます。そんな世の中だから、目の前のこと、今のことだけ、それだけを考えて行動するのが一番賢明とも言えるのかしら、宵越しの金はもたねぇ~。でもアリとキリギリスにはなりたくないし。
 もちろん、これからのことを考えプランをつくり、将来を見据えて計画を練り上げるのは大切なことです。それを否定する気はないのですが、恥ずかしながら白状すれば、計画倒れに終始することが経験上とても多い人生だったもので(笑) 
 今では行き当たりばったりが信条となっております。だからって飲んじゃう訳ではありませんよ念のため。

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neko

 自分には酒をコントロールする知性と精神力があるから大丈夫と言う人がいますよね、ボクも実はそう思っていました。アルコール依存症なんて自分とは無縁だと思っていたというよりも、そのアルコール依存症のことは何もしりませんでした。まぁそんな考えが自分の根底にある限り、酒をひかえようとはしないでしょうね。
 アルコール依存の人には知性の高い人も多いようです。久里浜病院に入院中に一緒だった廻りの人達たちには、社会的地位の高い人が意外と多かったように感じました、もっとも最低なやからもたくさんいましたけどね(笑)
 アルコール依存症になるのは精神力の無い奴だ。だらしなくてダメな奴なんだ。自分はそうじゃないから大丈夫。絶対適度にしか飲まないからというのは、アルコール依存症の現実を知らない人の思い込みであり、どんな人間でも酒を適度にコントロールできる保証なんてまったく無いわけだし、明日はわが身というのが現実なのです。アルコール依存症が他人事でいられる人はいないんじゃないかしら。
 今までは楽しい酒だった。人に迷惑をかけることも一切なかった。そんな何も問題のなかった人が、ある日を境にだんだんおかしくなっていき、やがてアルコール依存症になってしまうんです。何が言いたいのかよくわからなくなってしまいましたが(爆)
 まぁ、適度に出来ない人はノンアルコールライフしかないってことだね。

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VW

 秋の気配をどんなもので感じ取るかというと、デパートで秋冬物のディスプレイ、秋刀魚、台風のニュース。気配というよりは目に入る情報だけのこと。最近は10月初旬まで半袖でいられる東京の亜熱帯化で体感温度で爽やかな秋を感じることがあまりありません。いわば、子供の頃から頭にインプットして処理されているような秋。身体の感覚や感性で、この微妙な秋の気配を味わっている訳ではないようですね。
 だからなのか、それでも見上げる空の青の色、そして、そこに浮かぶ雲のかたち、やはり空気は夏とは違いますよね。たとえ、まだ暑くてもね。そんな感覚が残っている自分にほっとしたりもします。
 飲めない私たちは、秋刀魚の塩焼きと大根おろしにお醤油で白いご飯の季節と言うことで。太るね(笑)

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aka

 僕らは、与えられた環境の中で生きていくしかない場合が多いですよね。しかもその環境というのは、自分にとってあまり好ましいものではなく、もう少しましなものであって欲しい場合がほとんどですから。でも一生不満だらけの生活をするのは嫌だよね。
 自分が生きがいのある人生を送れるかどうかは環境や他人に左右されるのではなく、今の自分の感覚、考え方、生き方、感じ方、行動力によるところが大きいのではないかと思います、キレイごとのようですが(笑)
 変えることの難しい環境の中でどんな気持ちで生活するかということは、自分自身で決めることが出来ます。幸せを感じるのも、恨みながら暮らすのも、自分次第です。
 自分がどう考え何を言いどんな行動をしたかということが、重要だよね。環境は変えられなくても、自分を変えることは出来ると思います。どんな環境の中にあっても、このことをはっきりと認識すると、自分の人生を主体的に切り開いて行くことができる気がしますよ。

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 日本の飲酒人口6000万人、アルコール依存症患者らしき人は230万人とされているため飲酒者の26人に1人が依存症という計算になる。この数字は厚労省からでたものだけど古いですよね、今現在はどうなのか知りたいです。
 アルコール依存症の治療法ってアルコールをやめること以外に無いんです。依存症の人がやめるのって難しいことです、だから実質治らないのと同じですよ。しかも断酒できないと最後は死ぬ病気、死ぬんですよアルコール依存症って。10年以内に40%が死ぬそうです。
 働き盛りの人が昔風にいうとノイローゼ、うつ病とか何とか障害をはじめ精神の病になるケースが多くなっているような風潮ですよね、少子高齢化の時代ですからアルコール依存症ごときで働き手を失うわけにはいかないですね、自分の老後の為にも。なんとか断酒して生き延びるようにしないとね。
 4日間の夏休みでした、くりはまメンタルクリニック宮川先生に会ってきました、帰りに久里浜病院の外来によってベテランの看護師さんにも挨拶してきました。

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bellet

 ある日突然、アルコール依存症という病気になるわけではありませんね。自分が診断を受けるずっと以前から、この病気は徐々に進行していたのです。病気が自分をどう変えてきたのか、いつそれが起こったのか、自分のどこが病んでいるのかを考えてみました。
 本当に大切な人の忠告よりも一杯の酒にひきつけられていきました、将来の事よりも今日どうやって飲むかということが心の中心になっていったのです。本来は人が生きる上で大切にすべきものが自分の中で価値を失い、やがては酒がすべてに優先するようになっていったのです。
 長期にわたりアルコールを乱用した結果が、明らかに体にも現れてくる。お酒が抜けると手が震えたり大量に汗をかいたり、眠れなくなったりする。この段階になって初めて、医学的にアルコール依存症と診断されるのだけど、実際は、やっぱりず~っと以前から、そう僕の場合は20年位かけて進行していたわけですね。

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