アルコール依存症日記 2009久里浜の夏から

久里浜アルコール症センター 東6病棟492期 since2009年9月12日

2016年06月

k

 自分は飲み過ぎたりしない、自分は酒に依存していないという主張を頑なに繰り返し、たとえ酒が原因で身体をこわしていようが、家庭が崩壊寸前になろうが、酒が原因で仕事を失おうが、自分の問題の本質に目を向けようとはしないんです。
 心の奥ではこのままの自分ではダメだよ、酒を止めなくちゃと思っています、でも止めようと思いつつも止められない葛藤は、アルコール依存症の本人でなければ分からないこと、外からはダラシない奴と見られるのも辛いところですね。自分はもうどん底だ的な自己否定感に支配されるようになり性格はどんどん内向的、孤独感からまた酒を飲む、この繰り返しパターンにどっぷりと嵌まります。
 そして、他人の欠点に過剰に反応してそれを攻撃。酒に支配されて自分の思うようにならない自分自身に腹を立てていること、それが他人への攻撃に変わってしまうのですが、自分より強い立場の人はサラリと流し、身近で自分より弱い立場の人がターゲットになるんです。
 結局、弱っちい惨めな自分に気がつけない、情けない奴なんですね。

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tori

 脂肪肝とは、肝臓に30%以上の中性脂肪がたまった状態のことです。食事で摂った糖質や脂質は、小腸で吸収されたあとに肝臓で代謝されますが、糖質や脂質を摂りすぎてさらに運動不足であると、エネルギーとして消費しきれなかった分が中性脂肪として肝臓に蓄積します。今では成人の3人に1人が脂肪肝だと言われています。つまり、現在、国内に推定約3000万人以上の脂肪肝患者がいるわけです。かつては肝臓に中性脂肪がたまるだけだと軽くみられていた脂肪肝ですが、近年、さまざまな病気を誘発することがわかっています。
 近年とくに問題になっているのが、ごはん、麺類、甘いものなどの糖質を多く摂る人の脂肪肝が増えていることです。昔からお酒の飲み過ぎが脂肪肝につながることはよく知られています。これがアルコール性脂肪肝なのですが、今、アルコールを飲まない人の間で脂肪肝が増えているのです。糖質の摂り過ぎによって、血中に糖が増えすぎると、インスリンが過剰分泌され、中性脂肪が肝臓に蓄積されてしまうのです。脂肪肝の人の10人に1人が、およそ10年間かけてNASHに進展していくとされています。
 お酒を飲まないけれど甘いものが好きという僕らはNASHに要注意です。

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loro

 なにかを間違えたら怒られるという考えは、他人は敵という認識があるから出てくるものですね。金がなければ、いろいろ迷惑をかけることが辛いために悩みます。病気になれば仕事関係に迷惑もかかるし、家族には迷惑も心配もかけてしまう。子どもがいればかわいそうな思いをさせてしまう。
 どんな悩みであれ、悩みの原因を突き詰めていくと人との関係にたどり着くようですんねぇ。逆を言えば、人との関係が良好であれば悩むことが少なくなったり、悩む対象が、自分のことから他者への思いへと変わってきますよね。
 そうすると、本来やりたいこと、たとえば誰かを励ましたり、周りの人たちに元気を与えられる、そういったことにエネルギーを今よりもっと使えるようになると思うのですが。そして断酒に対しても気持ち良く取り組むことが出来るはず。

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asagao

 僕たちは、日常のほんの些細な出来事で気分を妨げられるものだし、目の前の人の配慮に欠ける言葉や気になるしぐさ等のふるまいに、感情がざわめいて頭の中に酒の一文字が浮かびあがるときがあります。
 けれど、これは、まだまだ程度の軽い気分と思っていいです。なぜなら、この気分を害する原因は特定できてるわけだし、また回復も早いですよね。原因が特定できれば、気分の妨げとなるモノは取り除くことはできるし、コトであれば避けることもできるし、人であれば用心してかかることも可能。つまり、自身の心がけ次第で対応し解決ができるということ。
 ところが、どうだろう。ずっと続いている気分の落ち込み、口をつくのは愚痴かため息であるとしたら、あなたの気分はかなり損なわれている状態、つまり慢性化している。そして、この慢性化した気分の悪化は、原因がなかなか特定できない。
 なるだけ早く、かかりつけの精神科医に相談に行きましょう。

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BAR

 朝起きたら二日酔いだったので大関ワンカップを1本飲みました。昼食時は外で菊正パックを2個買って公園で飲み、帰りに行きつけの居酒屋で徳利6本のんで、家でも一晩中飲み続けた。そんな日々を繰り返すうち、酒で胃腸は荒れて下痢の連続。
 ご飯を食べられなくなり、尿検査でケトン体が出て飢餓状態、飲んでは吐き、また飲んで吐くを繰り返すようになりました。食欲がなくなり、不眠症になり不安が不安を呼び、酒が酒を呼ぶ、終わりなき負のスパイラル。

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ir

 どちらかにあてはまれば立派な依存症です。
 連続飲酒、アルコールが入っている状態が2日を越えて続く場合です。どこからアルコール依存症とするかは、アルコールに対する寛容度によって国によって違います。この点、日本は割合甘くて、週末の2日間ぐらいは酒を飲みつづけていても、何とか許容されます。しかし、それが月曜日まで持ち越されると許容範囲を逸脱してしまいます。つまり、飲酒のコントロールが効かなくなり、社会でも家庭でも受け入れられないような状態で酒を飲みつづけることが依存症なのです。
 もう一つは身体的依存、アルコールが切れる時に現れる離脱症状です。アルコールが切れると手が震える、幻覚が見えるといった症状が有名だけど、初期症状はそんなに大げさなものではありません。たとえば、飲んだ翌朝、手にブレーキがかかったようで文字がうまく書けない、暑くもないのにやたらに汗をかくということがあります。飲まないと眠れない、あるいは飲んで寝ると悪夢をみる、睡眠中しょっちゅう目が覚める。こんな症状があれば、依存症の初期症状と考えられるのです。

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neko

 酒を飲んでいた過去の苦しい心境や身体の不調や、自分の恥ずかしい体験を話すことはいやではなかったと思う。最初の頃、AAに行っていたころは得意になって訳のわからないことを喋ってたような(笑)
 自分の現実だったのだから、自分がやったことなのだと認める勇気を持つことが肝心で、過去をウヤムヤにしたままで長期の断酒は辛いですよね。僕はどうして酒を止めなければならないのか、その訳を思い出して自分の中で整理しておくといいかも。
 過去のことを忘れて前向きに断酒したいというのは、自分の現実を認める勇気のない人の言い逃れに過ぎないということですかねぇ。

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kincho

 アルコール依存症は肥満や糖尿などと同じで、生活環境によって引き起こされる生活習慣病の1つだと思います。
 誰もがなるかもしれないってことを十分に理解して、日頃から適度な飲酒を心がけましょう。でも十分に理解する機会なんてないですよね。
 酒害教育とかはアルコール依存症になってからじゃない受けないし、普通に生きてて飲みすぎはカラダに悪いとか休肝日を作りましょうとかよく耳にするけれど、自分とは関係ないと思いたいから聞き流してしまいます。
 やはり、打たれ弱い僕らみたいな人間が酒に飲まれてしまうのでしょうねぇ~(笑)

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neo

 アルコール依存症にかぎらず、酒が入ると妙に気持ちが大きくなってしまうことってありますよね。いつもは謙虚で慎重な人が、大胆な行動に出たり、喧嘩して暴れてしまったりと、みなさんにもそんな経験が少なからずありますね、アルコールが大脳新皮質を麻痺させることによって起こる症状です。
 映画やテレビでも、野外のカフェなど外国で現地の方々がまるで水を飲むようにビールやワインをぐびぐび飲んでいる光景を目にします。でも黄色人種は体質的にあまりアルコールに強くない人種なんです。
 アルコールを分解する時に活躍するアセトアルデヒド脱水素酵素を持っていないか、その働きが極めて弱い人が人口の半分と言われてます。われら日本人も二人にひとりは遺伝的にアルコールを分解する力が弱いということなんです。
 多量のアルコールを摂取すればそれだけ身体にかかる負担も大きくなります。日本ではアルコール依存症が50年でに3倍に増加して、高齢男性と女性のアルコール依存症が増えてるとのこと。今にして思えば僕らも飲めない体質の方に入りたかったけれど、後の祭りですね。

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brazil

 断酒して3ヶ月くらいは飲酒欲求が出ないというデータがあり、そのあとから1年前後までの期間が最も飲酒欲求に苦しむ時期だと言われています。専門病院に3ヶ月の入院した場合は、退院した直後が最も再飲酒の危険が高まる時期なんです。だから気が進まなくても断酒会でもAAでも。どっちかに最初は行ったほうが安全なのです。
 1年間断酒を継続できれば、お酒のない生活にだいぶ慣れてきて余裕が出てきます。その後3年間断酒を継続できれば飲酒欲求を抑える力が付き、安定した日常生活をようやく送れるようになるはづです。3年は必至で断酒することが重要なのです。

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mini1000

 中年男性の病気というイメージがあるのは、普通のサラリーマンが飲酒する場面が多かったことが影響しているのでしょう。20代で習慣飲酒を身につけ、徐々に依存が進行し、40~50代で病気が表面化するというのがかつての典型的なパターンでした、僕もこのパターンです。
 近年では若者から高齢者、男性だけでなく女性にもアルコール依存症は広がっています。典型例がなくなってきたのですね。
 定年退職後に生き甲斐を失う、配偶者を失うなどがきっかけになって飲酒量が増え、依存症と診断されるケースが増えているようです。
 サラリーマン時代に多量飲酒の下地をつくっていた人が、仕事の歯止めがなくなって、昼間から飲むパターンにはまると依存症はすぐにやってきます。年齢と共にお酒を分解するチカラが落ちてくるため、年をとると若い頃のように飲めなくなるものです、中高年になってから飲む量が増えているとしたら注意しましょう。人生の終盤を台無しにしないよう、早めに専門医療機関を訪れましょうね。

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niji

 酒を飲みはじめたのは16歳ぐらいだったと思う、毎日飲みにいくのが楽しみになったのは17歳です。それから49歳まで毎日欠かさず30年間酒を飲んできました、20歳前後で麦や芋の焼酎ブームがきて、25歳過ぎからのバブルの時代には高級ワインや高いウィスキーが流行りました。
 手が震えだしたのは、たしか40歳ぐらいからで自分でも驚いたというか、怖かったんでしょう。そこから日本酒のマイブームがきて5合以上毎日飲んでたら、連続飲酒、山型飲酒サイクルや全てのことを経験し、止まらなくなりました、知り合いが院長の総合病院に入院。入院4回目でその院長が久里浜病院に行くことを進めてくれた。
 49歳の夏に久里浜に入院して秋には退院しました、入院期間中にマイケルジャクソン、中川大臣が亡くなりました。アルコール勉強会で大酒家突然死症候群の話題が出たことを懐かしく思い出します。その久里浜に送り出してくれた知り合いの院長先生も2年前に57歳で脳のガンで亡くなり今はいません。
 今年僕も57歳になります、プリンスも亡くなりました。僕はまだ生きることにします。

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bes

 男女ともに独り者が多い時代ですね、そんな中、一人での家飲み派は酒量が把握できずに飲みすぎになり、休日になると昼間から飲む傾向が出てきやすく朝から始めるようにもなります。その飲酒習慣がやがて仕事中の酒、つまり平日の昼酒習慣にも移行しやすいということも危険です。
 ふつうの酒飲みが依存症になるひとつの目安として、男性なら日本酒毎日5合の飲酒習慣が10年間続くとほぼ誰もが依存症になるとされ、今思えば僕の場合もほゞその通りの経過をたどってきました。
 飲酒量の問題以上に、酒の切れ目があいまいな生活をしている人は、すでにアルコール依存症の確定診断が出るのでしょう。

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yami

 自分が何をしたいのか、自分がどうなりたいのかなんてことはあんまり考えたことないかなぁ、今の自分自身がどうありたいか考えて動いてるんだろうね。場当たり的だよね(笑)
 そうこうしてるうちに、思ってもいないことが飛び込んでくることもあるけれど、普通にダラーっと生きてる時間がほとんどですよね。まぁ、不機嫌ではありたくない、それだけを思ってやってきただけ。不機嫌って他人を不快にするからね。
 もちろん、不機嫌にならざるを得ない不快な出来事、不愉快な人は現れるんですよ。その人がだんだんモンスター化して襲ってくるような気持ちになる時さえある。1人だけ心の底からイヤなやつがいるんです、職場のお客さんに。でもいつも能面のような無表情でその場をやり過ごす、なにを言われてもイエスまんで通すことにしてる。
 その事だけが、ただ唯一の心の闇なんだよね。そいつのせいで何時かはヤバイかも。

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ani

 自分は違う…そう思っていたとしたら、要注意。アルコール依存症への第一歩は自分は違うという思い込みから始まりますから。
 酒に強いと思っている人は、とくに注意が必要です。強いということは肝臓で分解されるときに発生するアセトアルデヒドの処理能力が高いという意味。つまり、悪酔いしにくい体質のことですね、酒に強い人は自分の酔いの程度を低く評価する傾向があることもわかっています。要は僕らみたいな人種です。
 1000万人は予備軍がいると言われていて、アルコール依存症の患者数は約80万人とされています。しかし、体調をかなり悪化させたり、酒でトラブルを起こした人以外はほとんど治療を受けていないため、実際の患者数はその数倍はいるのでしょう。
 アルコール依存症は、自己流で節酒をしても回復することは出来ませんよ、断酒をはじめとした専門的な治療が必要です。きちんと医師の指導を受けることが大切です。

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kame

 単なる酒好きが飲みすぎて依存症になるのではなく、現実逃避的な性格の人や隠れているうつ病などから、アルコールという手段によってより問題を根深いものにさせているということがわかっています。そんなことでアルコールの問題というのは、単なるアルコールをコントロールできないだけではなく、様々な問題が関与した非常に複雑な病態であることも認められるようになってきています。
 現実を見るのが苦手な人が酒に逃げるために生まれる病気という感じでもありますよね、アルコール依存症の治療とは、自分が病気だと認められるかが非常に重要なことです。そこで現実と向き合わなければ治療ははじまらないわけですから。

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jirafu

 人は誰でも、多かれ少なかれ何かに依存して生きているのだと思います。それを自分でちゃんとコントロールできていれば何の問題もないのですが、依存しすぎて自分で自分がまともにコントロールできなくなってしまうと依存症と呼ばれるようになります。依存症とはあるものに異常なほど執着し、それなしでは我慢できないという状態になってしまった病気です。中毒と呼ばれることもありますよね。
 アルコールが脳の神経細胞に作用して異変を引き起こし脳の神経機能を変化させ、アルコールなしでは正常な状態が保たれないようになってしまうのが原因だと考えられています。
 脳神経が変化したまま放っておくと、脳は常にその薬物を摂取しないと正常ではないという認識が行われるようになって症状が現れるのです。しかも、脳神経に耐性ができて、それまでの量では正常に保てなくなり、摂取量が増加していくという悪循環に陥ります。
 アルコールにずっぽり漬かった脳を元にもどす薬はまだナイんです。結局、依存症を治療するには根源を絶つしかありませんから。
 そして必ず離脱という禁断症状が出ます、平常の状態に戻るにも個人差があるわけで、でもそれは乗り越えられる試練です、過ぎてしまえば大したことではありません。そこからが始まりですから。ここからが長期戦の本当の勝負になります。

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tomato

 酒に酔うと血中に溶けこんだアルコールが作用して、脳の働きを抑制したり、まひさせたりする生理現象から起こります。そのため長期にわたる飲酒の脳に与えるダメージは少なくなく、多量飲酒の習慣がある人やアルコール依存症の人では脳が萎縮し、認知症になりやすいことがわかっています。
 近年は若い女性と高齢者にアルコール依存症が急増し社会問題となっています。女子は患者数が10年前の2倍に増加。高齢者は定年退職後に依存症になるケースも多いため、団塊の世代の退職が増加の要因になっているそうです。
 アルコール依存症の高齢者は依存症者全体の20%を占め、そのうち治療中の60歳以上では40%もの人に、認知症状が見られるというデータがあるそうです。
 アルツハイマー型やレビー小体型の認知症と合併する場合もあり、アルコール性の認知症だけなら治療である程度の改善が期待されるのですが、他の認知症と合併してしまうと、断酒の継続も難しく改善は非常に困難になるのですね。
 根性論では回復できないのがアルコール依存症ですが、覚えておいて欲しいのは、アルコールがストレスの緩和に役立つのは、大脳の機能抑制によるものであり、アルコールを大量摂取し続けた場合には、耐性の強化により、ストレスの緩和にはあまり役立たず、むしろ生活面での不利益から生じるストレスの増加が上回ることになります。百薬の長と呼ばれるアルコールも、少量であれば睡眠を促進しますが、多量に摂取し過ぎると、睡眠障害を引き起こすように、アルコールを摂取し過ぎると、それは劇毒でしかないということです。

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afurika

 治療のスケジュールは入院して強制的に断酒します。イライラとか不安感、手のふるえや多汗といった離脱症状が現れますが、3週間ほどで体調が安定してきます、いわゆる毒抜き期間ですね。久里浜では西下病棟にてじっと海を眺めてすごします。
 そのあとに東6病棟にうつり、10人くらいのグループにわかれて飲酒が引き起こす問題を学ぶ酒害教育やアルコール勉強会、同病の人たちと話し合いながら治療を行う認知行動療法、お互いに体験を語り合うことで病気を乗り越える力を得る自助グループへの参加といった心理社会的治療を行います。
 東6病棟の後期は、断酒を習慣化して社会復帰するための訓練も始まります。一時帰宅の外泊訓練、自助グループへの出席などで、トータルで1カ月半ほどかかります。
 アルコール依存症の克服は、一生にわたって断酒を続けなければなりません。自分の意思だけでは非常に困難であるため、退院後も再発防止のための自助グループの会に参加、半年から1年ほど抗酒薬を服用、そして精神科の外来に定期的に通院することが基本ですね。
 ソフトボール、インドアでのテニスやバレーボール、ちゃんとしたアイアンやグリーンを使用したミニゴルフ等、木工品の制作、オーシャンビューの大きなお風呂、夕刻の黙とう、医師の楽しい講話など、そしてひたすら海に沈みゆく太陽を眺める入院生活。けっこう面白かった思い出があります。

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beatle

 ア症だとわかり切っているのに、自分のことを認めようとしません、酒を減らせばいいだろう程度に軽く考えています。そして節酒と大量飲酒を繰り返しているうちに連続飲酒となり、どんどん悪化してしまい命を落とすことが多々あるんですよ。
 自身が危険な状態になっていること、断酒が必要であることを自覚することが、治療の第一歩です。すぐにでも入院して治療を開始することが肝要です。そして退院後からの自分の気持ちの持ち方が大事ということになります。
 いったん断酒しても体調が回復したときに再び飲酒することが多いので、少なくとも3年は断酒するように意思を強く持つ必要があるんですね。本当ですよ。

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umihoraru

 僕らの病気は命にかかわる病気です。ながいあいだ毎日たくさんのお酒を飲み続けるわけですから体はどんどんボロボロになっていきます、肝硬変の末期なら寿命は1年もたないし。
 まぁ、こうならないために入院治療を受けてカラダだけでなく精神・ココロを入れ替えて、退院後は断酒の継続するのです。ですが、その約8割の人たちは再飲酒をしてしまい、その内の約4割の人が10年以内に亡くなるといいます、死に至る確率がとても高いのです。
 アルコール依存症は病死以外にも自殺によりこの世を去る人が多い病気です。一般に自殺者の多くが、死亡する1年以内にアルコール問題を抱えていたというデータもあるそうですよ。

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tomato

 大量飲酒をつづけると肝臓に慢性炎症が起こり、やがて肝硬変、肝がんを発症するリスクが高いです。
 脂肪肝は、飲みすぎ、食べすぎ、運動不足などが原因で肝臓に脂肪がたまりフォアグラ状態になる病気、飲酒習慣が原因のアルコール性と、飲酒しなくても発症する非アルコール性に分けらるけれど、これまで一般に注意喚起をされてきたのは主にアルコール性の方でしたよね。
 最近の健康番組などを見てると非アルコール性が取り上げられてることが多いです、断酒をしてる僕らにとっては非常に気になるところです。
 飲酒習慣がないのに肝硬変になる症例の研究が進み、飲まない患者の1~2割が、肝硬変や肝がんに移行する、非アルコール性脂肪肝炎NASHになることが分かってきたらしいのです。
 肝臓は、食事でとった脂肪分を中性脂肪に変えて全身に供給するわけだけど、運動不足などで消費するエネルギーが減ると中性脂肪が肝臓にたまる。これが脂肪肝の状態で自覚症状はほぼない。処理しきれない脂肪が肝臓にたまるということです。
 残念ながら、脂肪肝の予防や改善にこれだけやればという方法は存在せず、脂肪肝対策に王道なしともいわれてます。毎日、コツコツと食事・運動・睡眠の改善に取り組むことが大事なんですね。
 なかなか出来ないんですけどねぇ(笑)、とりあえず運動の継続とダイエットの心がけ。

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