アルコール飲料を常に求めていた気分や欲求が、ふつうの社会の中で生きる一人の人間として、より良い姿でありたいという欲求に変わってきた時、はじめてアルコール依存症からの回復が始まったと言えるのではないでしょうか。
アルコール依存症の治療は限りのない精神の健全化や人としての成長を死ぬまで続けなければならないわけです。
酒を飲んでしまえば、その瞬間から再発してアオるように飲み続けるようになるからですね。治療は死ぬまで一滴のアルコールも飲まない生活を続けることしかないし、そんなことを毎度自分に言い聞かせているでしょぅ、みなさん。
少しくらいはと思う心が再発から再入院になってしまうことを、しっかりと肝に銘じて断酒を続けなければならない。そうすることによって、人生は明るくまっとうすることが出来るんです。
このような人間的変化、成長がない限り治療が成功したとは言えない。治療前と少しも変わっていない場合には、必ず再飲酒して、見事にもとのもくあみになります。
本人も家族も、この人間的変化をチェックポイントにしながら、耐えるところをしっかりと耐えながら、治療を成功させなければならないのです。
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