アルコールが生活の中心になってくると、心のどこかで このままではまずい と感じながらも、自分自身では軌道修正が困難になり、健康で健全な判断力が働かなくなります。
飲んでいけない時にもつい飲んでしまう、飲酒について注意されたことに反発したりして、自分にとって本当に大切でだいじな人間関係を壊してしまうことになります。
仕事の約束をすっぽかす、使ってはいけないお金で飲んでしまう、家族に内緒で隠れてこっそり飲むようになります、バレているとも気づかずに(笑)。
そんなかんだで、色々な場面で状況判断に誤りが生じます。家族や職場などの周囲の人が心配したり困り果てていても、判断力の低下のためこの事態の深刻さに気付きません。アルコール依存症だなんて言葉は頭の片隅にも出てこないんです。
アルコール依存症からの回復は、これまでの逆のステップをたどっていくんです。お酒をやめるだけで、時計が逆回りして目の前の霧が晴れていくように、判断力が戻ってきて、生きている感情、飲まない生活になれ、自分が生きる上でかけがえのないものを思い出すようになってくるんです。
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